老年症候群について

更新日:2021/08/05

老年症候群について

  加齢に伴って病気または心や体の状態の問題が複雑に関連しあうことにより生じる、高齢者に多くみられる症状のことを老年症候群といいます。たとえば、ふらつく、つまずいてこけそうになる、だるい、眠れない、やせてくるなどの症状がそうですが、最初はたいした問題ではないけれど、だんだん生活の質や活動度が落ちてしまいます。老年症候群を放置していると、最悪の場合、要介護など寝たきりの状態になることもあります。
 健康に気を遣っている方はなりにくいですが、新型コロナウイルスの影響などで家にひきこもりがちになり、おでかけやおしゃべりをする機会が少なくなった方や、すでに慢性の病気をお持ちの方で普段は調子が良かったのに何かをきっかけに病状が悪くなった方のことを「フレイル」といいますが、フレイルの方は老年症候群になりやすいと言われています。
 ふらつく、と言っても、高齢者の場合はいくつかの原因が重なっていることが考えられるため、総合機能評価(問診や検査など)をして原因を特定し、1つ1つの原因に対処していくことが必要です。
 当院では「フレイル、ポリファーマシー外来」を設置しています。この外来ではフレイルや老年症候群の原因を明らかにして対処や治療法を提供します。
 老年症候群の予防のためには、規則正しい生活を基本とし、筋肉が落ちないようにタンパク質を3食とも入れた食事、外に出て散歩をするなどの定期的な運動、十分な睡眠などを心がけることが大切です。

執筆者

内科 部長  杉本 研
専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医・指導医/日本老年医学会老年病専門医・指導医、高齢者栄養療法認定医/日本糖尿病学会糖尿病専門医/日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医/日本高血圧学会高血圧専門医・指導医/日本旅行医学会認定医/日本サルコペニア・フレイル学会認定サルコペニア・フレイル指導士
専門領域・得意分野 老年病、老年症候群/高血圧/糖尿病

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