透析と血管

透析と血管

   腎臓が弱くなり腎不全になった患者さんは、透析治療が必要となります。患者さんの体から血液を取り出し、器械にかけて毒素や水分・ミネラルを取り除き綺麗にした血液を体に戻す治療です。
 透析治療を行うためには、生来の血管より多くの血を一気に取り出し体に戻すことの出来る、太い血管(シャント血管)が必要となります。動脈と静脈を繋ぐ手術でシャント血管を作成します。これは、局所麻酔で1~2時間で出来る手術です。シャント血管により、動脈の血液が静脈に流れ、静脈が太ってくることでたくさん血液が採れるようになります。
 従来と血の流れが変わり10倍~100倍の量の血液が流れることになるので、血管には負担がかかります。そのため、血管が詰まったり狭くなったり、古くなって使えなくなることがあり、詰まる前にカテーテルで血管を広げるなど定期的にメンテナンスが必要です。シャント血管は基本的に自分の血管を使って作成しますが、血管が細いなど場合によっては人工血管を使用する方法もあります。人工血管を使用する場合も定期的なメンテナンスが必要です。
 透析は週2、3回のペースで生涯続けないといけないため、特にご高齢の患者さんの場合は、シャント血管の管理に周りのサポートが必要になります。音や触った感覚で流れているかどうかが把握できるので、周りの方が異常を早期発見できるよう、シャント血管がどういったものかご理解いただければと思います。

執筆者

外科 医長  松井 大輔
専門医・指導医 日本外科学会外科専門医/日本がん治療認定医機構がん治療認定医/医学博士
専門領域・得意分野 消化器外科/血管外科

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