急性大動脈解離について

更新日:2022/03/02

急性大動脈解離について

 大動脈は、心臓を起点とし血液を全身に送る500円玉くらいの大きさの血管です。
 大動脈解離とは、3枚の膜で出来ている大動脈の内膜と中膜が破け、外膜だけで保っている状態を言います。
 加齢に伴い動脈が硬くなる動脈硬化が原因となり、動脈硬化が進行した血管に高血圧を合併した際に大動脈解離が発生します。高齢の方、血圧の高い方に多く見られます。寒暖差で血圧が上昇した時、また、トイレで息んだ時、朝起き上がる時、車の運転時などに発症しやすいと言われています。
 高血圧が持続すると、解離した血管が再度解離することがあり、外膜が破れてしまうと大動脈破裂を起こし、大出血に伴い突然死に至ります。
 基本的に解離した血管は自然に修復することはないため、人工血管に置き換える、カテーテルという細い管を使って血管の内側から補修するなどの治療法があります。また、血圧を下げて血管にかかる圧を下げる治療を行います。
 予兆はないため、健康診断などで動脈硬化がないか調べる、高血圧を予防することが重要です。一般的に生活習慣病と言われる、糖尿病や高血圧、脂質代謝異常に気をつけ、予防することが大切です。

執筆者

外科 医長  丸野 恵大
専門医・指導医 日本外科学会外科専門医/胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医/腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
専門領域・得意分野 冠動脈外科/弁膜症外科/大動脈外科/末梢血管外科/静脈外科

メディカル
インフォメーション 検索

診療科・部門で探す