よくわかる脳卒中のお話・・・その7

更新日:2017/09/04

脳卒中による麻痺

今回は「麻痺」についてご説明します。
手に麻痺が起こると、手で物をつかむことができなくなったり、ペンなどを持てずに床に落としたり、箸が持てなくなって食事ができなくなったりします。足に麻痺が起こると、歩くときに足を引きずったり、歩けなくなったり、ひどいときには寝たきりの状態になります。

脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)が原因で手足が麻痺を起こす場合、たいていは左右いずれかの半身の手足が動かなくなります。起こり方も突然で、数分から数時間で症状は進行します。

変形性脊椎症による麻痺

左右いずれかの手足の麻痺は、脳卒中だけでなく、首や腰の骨の変形で起こることもあります。

年齢を重ねるとともに、とくに中年期以降になると背骨は徐々に形が変わります。首や腰の骨の内部には脊髄という神経の束があり、これを変形した骨が圧迫して神経障害を起こし、麻痺になるのです。これを
「変形性脊椎症」といいます。

しかし変形性脊椎症の場合は、麻痺が起こる前に手足の痺れを自覚して、その後に現れることが多く、発症まで数日から数年を要します。

したがって、
突然左右どちらかの半身に麻痺が現れる場合は、脳卒中が原因のことが多く、緊急に治療を必要とします。このような場合には、ただちにかかりつけの病院か最寄りの病院を受診して、診察や検査を受けることをお勧めします。
 



次回は、めまいについて、詳しくご説明します。
 

執筆者

脳卒中科 副部長  井上 剛
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医/日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
専門領域・得意分野 神経疾患全般/脳卒中全般

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