川崎医科大学総合医療センター 外科は2010年4月より川崎医科大学総合外科学教室として新たなスタートを切りました。近年多くの大学や病院において、外科が臓器・機能別に細かく専門分化されてきました。臓器別診療は、専門性の追求においては意味があるかも知れませんが、地域医療で求められる全人的医療を行うためには、最適の方法ではありません。患者さんひとりひとりの抱える病態は多種多様で、決して一つの専門分野で治療できるものではありません。
川崎医科大学では、広く深い知識と高い技術を兼ね備えた外科医を育成するために、新たに総合外科学講座が設立されました。ここ総合医療センターに診療の拠点を置き、機能的なチーム医療を実行できる自由な診療科を目指します。専門性においても高い質を保ち、併存疾患や背景の異なる患者さんひとりひとりに対して誠実に診療を行い、最善の医療を提供することを使命とします。
特徴・特色
総合外科学の特徴は、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科から乳腺外科まで各専門分野のトップレベルのスペシャリストが協力して診療に当たり、さまざまな病態を抱える患者さんに対してベストの診療を行うことを目指しています。「早い、上手(うま)い、しかも丁寧(ていねい)」の3iをキャッチフレーズとしています。
心臓外科(弁膜症、冠動脈疾患、大動脈瘤など)
心臓外科および血管外科チームを合わせると心臓血管外科専門医が5人在籍しており、これは中四国では最も充実したチームと考えられます。経験豊富な専門医がオーダーメイドな治療を提供します。
循環器内科・麻酔科・看護部・リハビリテーション科・臨床工学科・栄養部など総合病院の特徴を生かした術前評価・術後管理を行い、高齢者に多い様々な合併症のある患者さんに対しても安心できる入院生活を保障します。
最新の医療器械(ハイブリッド手術室・手術支援ロボット・3D内視鏡手術)を導入し、最新の医療を提供しています。
杭ノ瀨部長に加え2020年春より広島市民病院の前心臓血管外科部長の吉田英生部長が着任し緊急心臓手術の24時間対応が更に迅速に行われるようになりました。