フレイル、ポリファーマシー外来

外来日時
第2・第4火曜日 午後(13:30~16:00)
水曜日午前(8:30~11:30)
診療科
内科
担当
内科 部長  杉本 研
ご予約・お問い合わせ
086-225-2111(代)
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診療内容

 加齢にともなって高齢者に多くみられる、転びやすい、やせてきた、元気が出ないなど「老年症候群」の背景には、いわゆる歳を重ねたことにより誰にでも起こる「生理的老化」の状態と疾患が隠れている「病的老化」の状態が混在すると言われています。例えば、心臓や腰など臓器別に専門の診療科を受診して解決を目指す方法もありますが、困りごとの根底にある問題点を明らかにすることで解決に近づく場合もあります。まだ介護が必要となっていない状態から総合的な視点で診療することで、「フレイル」と呼ばれる前要介護状態からの回復を目指し、要介護状態を免れることが可能となります。複数のかかりつけの病院(診療科)がある場合には、症状への対処として多数のお薬を内服していることもあり、それが「老年症候群」や体調不良の原因となる場合もあるため、現在の心身の状態と薬の関係を一度立ち止まって見直してみることも有用であると考えます。
「フレイル、ポリファーマシー外来」では、このような高齢者を対象に症状に関する要因を特定し、多職種(看護師・薬剤師・管理栄養士・健康運動指導士・臨床心理士など)との連携により適切な指導や対応を行います。
 
以下のような気になることがありましたら、相談ください。
(1) 痩せようとしていないのに痩せてきた
(2) 以前よりつまづいたり、転ぶことが増えた
(3) 疲れやすくて、物事をする気力がなくなってきた
(4) 先生に相談しても解決しない症状がある
(5) 薬が多くて困っている、処方されている薬の管理や内服が難しくなった
(6) 退院したのに、入院前よりも元気が出ない

診療の流れ

1. 問診・質問票による心身状態の把握と問題点の絞り込み
  一般身体所見、身体機能(筋肉量、筋力、バランス機能)の評価
  高齢者総合機能評価(CGA)による評価:BADL、IADL、MMSE(認知機能)、GDS(抑うつ)、やる気
   スコア、社会背景など
  栄養状態の評価:SGA(主観的包括的評価)、MNA(簡易栄養状態評価表)など
2. 1.の情報から考えられる必要な血液検査、画像検査(MRIやCTなど)の実施
3. 検査結果の説明、対策・治療方針の策定(栄養・運動指導、サービスの導入)
4. 必要に応じて経過観察(フォローアップ)を行います

診療科

部門

専門外来