中央放射線部

MRI検査

目的

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査は, 強力な磁石を内蔵した装置の中に入り, 磁気の力を利用して身体のあらゆる断面や脈管などを撮影する検査です.
今回, 当院はPHILIPS社のフルデジタル3.0T-MRIを追加導入し, 既存のPHILIPS社製のMRI1台についてもアップグレードしました.

設置装置
PHILIPS Ingenia 3.0T CX
PHILIPS Achieva 1.5T

MRI検査のメリット

CT検査とは違い, X線を使わずにあらゆる方向からの断面像を観察して診断することが可能です.

MRI検査前の注意事項

  • ・心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
  • ・除細動器を埋め込んでいる方
  • ・脳動脈瘤クリップを使用している方(チタン製は可)
  • ・人工内耳、人工中耳を埋め込んでいる方
  • ・聴性脳幹インプラントを埋め込んでいる方
  • ・可動型義眼を使用されている方
上記のいずれかに該当する項目がある方は, 事前の申告をお願い致します.この他にも, MRI検査が体に支障をきたしてしまう場合がありますので, 検査前に問診させて頂きます.

次のような方は検査を受けることが出来ない場合がありますので, 事前にご相談下さい.
  • ・ステントを留置している方
  • ・妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方
  • ・マグネット式の義歯を使用されている方
  • ・アートメークをされている方
検査の妨げとなるような金属類は検査前にはずしていただき, 検査衣に着替えていただきます. MRI室には鍵のかかるロッカーを用意していますのでご利用ください.
検査室に入る前にスタッフが確認をさせていただきます.

MRI検査中の注意事項

検査時間は部位や疾患によって異なりますが, 15分から30分程度です.
検査中は工事現場のような大きな音か゛します。初めてお聞きになる方は驚かれるかもしれませんが, 特に心配する必要はありません.
検査によっては, 詳しく調べるために造影剤を注射することがあります.
造影剤を使うことにより, 新しい病変が見つかったり, 病変の性質についてより詳しい情報を得ることができます. 検査内容及び造影剤の必要性を充分ご理解していただいた上で使用します. 副作用の少ない薬ですが, 注射後気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください. また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが, 検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので, 何かあればすぐにご連絡下さい.

脳MRI・MR-Angiography

目的

脳卒中は脳の血管に起こる病気の総称で、専門的には脳血管障害といい、大きく分けると血管が破れて起こる「脳出血」「くも膜下出血」、そして血管が詰まって起こる「脳梗塞」の3つに分けることができます。
脳MRI・MR-Angiography検査は、それらの脳の病気を未然に察知し予防することを目的とした検査です。

方法

  • 1.検査台に仰向けに寝ていただきます。
  • 2.検査中に担当スタッフを呼び出すためのブザーをお渡しします。
  • 3.撮影に必要な受信コイルを頭部に装着し検査を行います。
  • 4.造影検査の場合、検査途中で造影剤を投与します。

検査所要時間

10~20分です。

検査前後の注意事項

  • ・医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。
    水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
  • ・注射後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください。
    また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが、検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、何かあればすぐにご連絡下さい。

心臓MRI

目的

造影剤を使用せず、冠動脈(心臓を取り巻く動脈)の小さな病変を鮮明に描出し、心臓内の血液の流れや心臓の壁の動き、ポンプ機能の状態がわかります。
造影剤を使った検査をおこなえば、心筋のなかのごくわずかな心筋梗塞を検出することができます。また、心筋の血流状態を画像化することも可能です。

方法

  • 1.検査台に仰向けに寝ていただきます。
  • 2.検査中に担当スタッフを呼び出すためのブザーをお渡しします。
  • 3.撮影に必要な受信コイルを胸部に装着し検査を行います。
  • 4.造影検査の場合、検査途中で造影剤を投与します。

検査所要時間

30~60分です。

検査前後の注意事項

  • ・医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。
    水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
  • ・注射後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください。
    また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが、検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、何かあればすぐにご連絡下さい。

上腹部MRI

目的

超音波検査とは異なった視点で、肝臓・膵臓・胆のうを中心とした上腹部を詳細に検査します。
超音波検査の弱点である、空気(肺の空気や消化管の空気など)や骨の影響を受けることなく、高い精度で小さな病変を検出できます。また、「MRCP検査」では、胆道(胆管・胆のう)や膵臓の中を通る膵管を細かく検査できます。

方法

  • 1.検査台に仰向けに寝ていただきます。
  • 2.検査中に担当スタッフを呼び出すためのブザーをお渡しします。
  • 3.撮影に必要な受信コイルを腹部に装着し検査を行います。
  • 4.造影検査の場合、検査途中で造影剤を投与します。

検査所要時間

15~30分です。

検査前後の注意事項

  • ・医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
    (MRCPの場合は、予約時刻の4時間前から絶飲食)
  • ・注射後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください。
    また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが、検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、何かあればすぐにご連絡下さい。

女性骨盤MRI

目的

超音波検査では得られない疾患、子宮筋腫や卵巣腫瘍の位置なども正確に情報を得ることができます。
また、検査はベットに横になっているだけで羞恥心もなく、磁気を使って行う検査なので、X線被ばくもありません。
子宮頸がんの早期発見に有効な子宮頸部細胞診検査と合わせて実施することで、より精度の高い婦人科検査となります。

方法

  • 1.検査台に仰向けに寝ていただきます。
  • 2.検査中に担当スタッフを呼び出すためのブザーをお渡しします。
  • 3.撮影に必要な受信コイルを下腹部に装着し検査を行います。
  • 4.造影検査の場合、検査途中で造影剤を投与します。

検査所要時間

20~30分です。

検査前後の注意事項

  • ・医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。
    水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
  • ・注射後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください。
    また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが、検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、何かあればすぐにご連絡下さい。

前立腺MRI

目的

近年では装置ならびに撮影技術の向上により、微小な早期前立腺がんの発見が可能になりつつあります。
特に見逃しがちであった部位のがんなどを高感度で発見でき、浸襲性(X線被ばくや苦痛など)がなく、且つ、がん病巣を高感度に検出できるのが特長です。
PSA検査と組み合せることで疾病の発見率を高めます。

方法

  • 1.検査台に仰向けに寝ていただきます。
  • 2.検査中に担当スタッフを呼び出すためのブザーをお渡しします。
  • 3.撮影に必要な受信コイルを下腹部に装着し検査を行います。
  • 4.造影検査の場合、検査途中で造影剤を投与します。

検査所要時間

20~30分です。

検査前後の注意事項

  • ・医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。
    水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
  • ・注射後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください。
    また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが、検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、何かあればすぐにご連絡下さい。

関節MRI

目的

骨、関節及び靭帯などの構造や状態を画像化することが可能です。
また、複数の画像を撮像することで、骨、軟部組織の腫瘍、腫瘤の性状を把握することもできます。

方法

  • 1.検査台に仰向けに寝ていただきます。
  • 2.検査中に担当スタッフを呼び出すためのブザーをお渡しします。
  • 3.撮影に必要な受信コイルを対象部位に装着し検査を行います。
  • 4.造影検査の場合、検査途中で造影剤を投与します。

検査所要時間

15~30分です。

検査前後の注意事項

  • ・医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。
    水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
  • ・注射後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので安心して検査をお受けください。
    また造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがありますが、検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、何かあればすぐにご連絡下さい。

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