薬剤部

薬剤部は、医薬品適正使用を推進していくために、患者さんを中心とした各種医療チームの中で他の職種と連携を図り、薬の専門家として薬物療法に貢献していきます。



“患者さんに優しい笑顔”と“暖かい心の伝わる応対”をモットーにがんばっています。


薬剤部スタッフ(令和5年4月現在)

  • 薬剤師32名(内、パート1名、産休育休中1名)
  • 技術員3名

薬局からのお知らせ

  • 外来で処方されたお薬はその日に受け取りましょう。
  • 外来を受診された際にお薬手帳をお持ちであれば、会計にお出しください。
  • 入院される際は、普段飲まれている薬、お薬手帳をご持参ください。(電子お薬手帳には現在、対応しておりません。)

業務概要

調剤室

外来患者さんの調剤を行う外来調剤部門と入院患者さんの調剤を行う入院調剤部門があります。 オーダリングシステムの導入により、薬の重複や相互作用等のチェックを行い、薬の安全性が一層向上しました。
外来では、患者さんへ薬の情報をお知らせする「おくすりの説明書」を添付し、効能だけでなく飲み方や注意事項、主な副作用をお知らせしています。また、入院患者さんの退院時には「おくすりの説明書」に加えて「お薬手帳」を発行し、他の医療機関を受診される時にも、お薬に関連した内容がわかるようにしています。

医薬品管理室・製剤室

入院患者さんの注射薬を注射箋に従い配合変化や安定性等をチェックし、1回分ずつのセットにして病棟に払い出しています。ピッキングマシンを導入することで、より正確な注射薬調剤が可能となり、病棟における医薬品使用の安全性が向上しました。また、医薬品の購入、払い出し業務も行っています。
製剤室では、院内で使用する消毒薬や点眼薬、注射薬等の調製や、高カロリー輸液(TPN)の調製を行っています。

薬剤管理指導業務(服薬指導)・病棟薬剤業務

入院患者さんには各病棟の担当薬剤師がベッドサイドまでお伺いし、薬のお話をする中で、服用方法・使用方法、薬の効き方、副作用等の確認をします。薬の効果を最大限に引き出し、副作用を防止して、安心して治療を受けていただけるよう、患者さんから様々な情報を得ながら、薬学的管理を行っています。また、医師、看護師等の他の職種と協力しながら、薬の専門家として積極的に薬物治療に貢献しています。

外来化学療法室・調製室

ここで使用される医薬品は薬理作用の強いものが多く、効果・副作用・取扱い・管理等に十分な注意が必要となります。薬剤師は医師の処方箋の内容を確認し、薬剤が最も安全な状態で患者さんに提供できるように調製しています。 また、患者さん個々に合った薬剤の提案をして、不安なく治療を受けていただけるようコミュニケーションを取っています。

医薬品情報室

医薬品の情報は日々新しくなっています。この情報をインターネットや行政機関、各製薬企業等から収集・管理して、院内の各部署に発信します。また、医師、看護師など他の職種から薬に関する質問を受け、これに対応しています。

特色・特徴

当院では、多種多様な医療スタッフが各々の高い専門性を発揮して互いに連携・補完し合い、患者さんの状況に的確に対応した質の高い医療を提供するため、「チーム医療」を実践しています。薬剤師も多くの医療チームに積極的に参加し、薬の専門家として貢献しています。また、専門性を深め、チームの中でより活躍していくために、各種認定・専門薬剤師の取得も積極的に行っています。

院内感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)
 抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)

ICTは、感染管理を担当する医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、事務職員で構成され、医療関連感染の予防と対策を目的に活動しています。薬剤部からは感染制御認定薬剤師2名を中心に週1回の病棟ラウンドや月1回のICTミーティングに参加し、感染対策の確認、問題微生物への対応や手指衛生の推進などを行っています。
ASTは、感染症治療に精通した医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師で構成され、抗菌薬の適正使用を支援することで感染症の治療効果を高め、薬剤耐性菌の出現を抑える目的で活動しています。薬剤部からは、抗菌化学療法認定薬剤師2名が所属し、週3回のASTカンファレンスで感染症患者の治療経過や抗菌薬使用状況、検査の実施状況などを確認し支援を行っています。また、抗菌薬の選択や用法用量に関する相談応需、TDMによる抗菌薬の投与設計、抗菌薬の使用状況の評価、耐性菌の動向調査、スタッフ教育などを行っています。
薬剤耐性菌の抑制には、感染対策と抗菌薬適正使用が重要です。抗菌薬の不適切な使用や長期間の投与が薬剤耐性菌を発生/蔓延させる原因となるため、感染症治療に積極的に関わり、抗菌薬/消毒薬の適性使用の推進、耐性菌制御などに貢献しています。
院内感染対策室 ICT&AST

栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)

NSTは、栄養状態が不良の患者さんに対して栄養療法を多職種で実践、支援するチームで、診療支援部門の一部署として配置されています。所定の研修を修了した医師、薬剤師、看護師、管理栄養士等から構成されています。褥瘡対策チームとも連携を進めています。薬剤部からは、NST専門療法士1名、NST専門療法士研修修了薬剤師3名が所属し、週1回のカンファレンスと病棟回診に参加し、院内研修会やマニュアル作成などにも関わっています。

栄養サポートチーム(NST)

糖尿病チーム(Diabetes Mellitus Team:DMT)

糖尿病チームは日本糖尿病学会専門医、薬剤師、看護師、管理栄養士、保健師、臨床検査技師、理学療法士、事務職員で構成され、2週間1クールの糖尿病教室を開催して患者教育にあたっています。また、糖尿病透析予防管理指導、自己血糖管理指導や栄養指導など様々な方面で携わっています。薬剤部からは日本糖尿病療養指導士(CDEJ)取得薬剤師4名が所属し、教室開催やインスリン自己注指導、テキスト作成、糖尿病週間行事、糖尿病患者食事会などに関わっています。

がん化学療法チーム

当院ではがん化学療法管理委員会の事務局を薬剤部が担っており、がん薬物療法認定薬剤師1名、外来がん治療認定薬剤師3名を中心にレジメンの登録・管理を行っています。また、患者さんが安全かつ適正な治療を受けられるようカンファレンスにも積極的に参加し、抗がん剤治療を始める導入時には患者さんの状態確認や患者指導を行い、医師、看護師と共に患者さんの様々な苦痛を和らげるための治療を提供しています。

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは、医師、薬剤師、看護師、MSW、管理栄養士などの専門的なスタッフにより構成され、患者さんとそのご家族の生活の質(QOL)を改善するため、疾患そのものに対する治療とともに、検査や治療の全ての場面で起こり得る不安や痛みをはじめとする様々な精神的、身体的ストレスなどの諸症状を和らげるように支援を行います。チームには緩和薬物療法認定薬剤師1名を含む薬剤師2名が所属し、病棟薬剤師や看護師などと協力して患者さんの症状や治療計画について薬学的にアセスメントし、病棟スタッフやチームメンバーに問題解決となる薬剤の情報提供をしています。また、週1回のカンファレンスで得られた情報を病棟薬剤師に伝えて、情報共有をしています。

周術期管理チーム

周術期管理チームでは、入院して手術を予定されている患者さんに対して、入院される前から多職種でサポートを行い、術前、術中、術後の患者さんの不安を少しでも取り除くことを目指すと同時に円滑に治療が進んでいくよう活動を行っています。薬剤師もチームの一員として、入院される前に普段から使用されている薬の内容を確認し、入院後の治療などに影響する薬が無いかを確認しています。

脳卒中チーム

脳卒中チームでは、発症早期に迅速な薬物療法を行い、その後は後遺症を少しでも減らせるよう多職種で連携しながら活動しています。担当薬剤師は毎日行われる脳卒中科のカンファレンスに参加し、患者さんの服薬状況、副作用の有無などチーム内に情報提供を行っています。それに加え、週1回の症例カンファレンスでは自宅退院もしくは転院に向けた薬物療法の提案なども行っています。
また、県内の医療機関が参加している地域連携パスである「もも脳ネット」を積極的に活用し、活動を行っています。

認知症・せん妄ケアチーム(OP-CAST)

OP-CASTは、看護師(認知症看護認定看護師/病棟担当リンクナース等)、医師(心療科医/神経内科医/老年内科医)、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、介護福祉士、リハビリ専門職、臨床心理士などの多職種で構成しています。
病棟を毎週訪問し、入院中の患者さんの「からだ」「こころ」「療養環境」に目を配り、患者さんが安心して入院生活を送れるよう支援を行っています。
薬剤部からは2名が所属し、ラウンド/カンファレンスにおいてせん妄リスク薬の確認などを行っています。

HIV 診療推進チーム

HIV 診療には高い専門性と最新の知識が必要です。当院はエイズ拠点病院として HIV 診療をスムーズに行えるよう、医師、薬剤師、看護師、検査技師、ソーシャルワーカー、臨床心理士、事務職員が連携して情報共有しながら、チームで活動しています。担当薬剤師は、患者さんへの適切な服薬支援が行えるよう、院外の研修会に積極的に参加して最新の専門知識の習得に努め、患者さんの負担や苦痛の軽減、服薬アドヒアランス向上のため、他の職種と連携して活動しています。

入退院サポートセンター

患者支援センター内にある入退院サポートセンターでは、入退院に関する患者さんの不安や問題点を解消し、入退院を円滑に行うために、入院前から多職種で連携して患者さんをサポートしています。薬剤師は予定入院患者さんに対し、手術前に休薬が必要な薬剤の休薬指導や、術後管理が必要な糖尿病薬などの持参薬チェックを行い、他のスタッフと情報共有しています。

入退院サポートセンター

治験センター

当院では、新しく開発中の薬の有効性と安全性を検討したり、現在使われている薬の新しい治療法について調べるために、臨床試験(治験)を行っています。薬剤部は治験事務局業務を担当しており、治験がルール通りスムーズに行えるよう、治験コーディネーター(CRC)養成研修を修了した薬剤師を中心に、依頼者や外部の CRC とも連携しながら治験薬の管理・払い出し、患者さんへの服薬指導を行っています。

治験センター

専門分野への道

現在、感染制御認定薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師、糖尿病療養指導士などの認定を有する薬剤師がチームで活躍しています。日々の業務に携わっていく中で専門的な認定に挑戦する意欲のある薬剤師には、学会発表や各種チームへの参加などで活動実績を積んでもらい、認定取得をサポートしています。

がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師

がん薬物療法で使用される薬剤は従来の抗がん剤に加えて、がん細胞の特徴的な分子を標的とした分子標的薬、さらに免疫に作用する免疫チェックポイント阻害剤も登場し様々な組み合わせで使用されるようになりました。
また、近年がん薬物療法は外来で通院しながら治療をする患者さんが増えており、患者さんへの指導がより重要になってきました。
私たち薬剤師は、抗がん剤の投与量や投与スケジュールのチェック、無菌調製、患者さんへの治療内容の説明などを行っています。当院ではがん薬物療法中の外来患者さんに診察前の面談にて、服薬状況や副作用の発現状況などの聴き取りを行い、医師に情報提供や処方提案などを行っています。外来がん治療認定薬剤師は専門的な知識を活かして医師、看護師などに情報提供したり、治療開始時に患者さんに適切な説明を行い継続して指導することで副作用対策をアドバイスするなど、より良いがん薬物療法に貢献しています。

緩和薬物療法認定薬剤師

当院では医師、薬剤師、看護師、栄養士、MSW などからなる緩和ケアチーム(PCT)があり、週 1 回のカンファレンスと PCT 回診を行っています。薬物療法に精通している薬剤師は、患者さんの状態を把握しオピオイドの選択、投与経路、製剤や剤型、投与量、レスキュードーズなどについて情報提供するなど処方支援で患者さんやご家族をサポートしています。また薬物間の相互作用や副作用対策にも注意します。
(草信 晴美 大阪薬科大学卒 1983 年入職)

感染制御認定薬剤師,抗菌化学療法認定薬剤師

感染対策や抗菌薬適正使用には専門的で幅広い知識が必要であり、多職種によるチーム医療が重要です。院内感染対策チーム(Infection Control Team:ICT)は、感染管理を担当する医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、事務職員で構成され、それぞれの専門知識を活かして院内における感染症の発生抑制や問題微生物への対応に取り組んでいます。抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)は、感染症治療に精通した医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師で構成され、抗菌薬の適正使用を支援することで感染症の治療効果を高め、薬剤耐性菌の出現を抑える目的で活動してします。1人では解決できないような問題も、多職種の専門知識を集め、チームで対応することで解決への道が開けると実感しています。メンバー同士の距離も近く、働きやすい雰囲気です。

その中で薬剤師は、病棟ラウンドやTDMによる抗菌薬の投与設計、抗菌薬の選択や用法用量に関する相談応需、抗菌薬の使用状況のチェック、耐性菌の動向調査、スタッフ教育など幅広い業務を担っています。特に、抗菌薬の選択や投与設計など感染症治療に直結する相談を受けることが多く、抗菌薬の特性や患者背景、病態をふまえて迅速に対応する必要があります。専門職としての責任は大きいですが、自分の提案が治療に貢献できた時はとてもやりがいを感じます。

これからも感染症治療に積極的に関わり、抗菌薬/消毒薬の適正使用の推進、耐性菌制御などに貢献できるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。
(滝波 昇悟 岡山大学大学院卒 1999 年入職)

日本DMAT隊員(業務調整員)、災害医療認定薬剤師

当院は令和元年10月31日に岡山県より災害拠点病院の指定を受けました。これにより、岡山県で災害が発生した場合は災害医療の拠点となり地域医療を支えること、国内で大規模災害が発生した場合は災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)を派遣することが求められています。DMATにおいて、薬剤師は業務調整員としてロジスティクスの役割を担っており情報や資源の管理を行うとともに診療の補助を行います。令和2年7月豪雨では、当院初のDMAT災害派遣活動として熊本県人吉市・球磨村で活動を行いました。

また、近年の災害時には避難者の常用薬の枯渇、災害に関連した症状・疾患への対応、避難所の環境衛生・感染対策など多くの課題が発生しており、その中で薬剤師が専門性を発揮することが求められています。日本災害医学会では災害薬事に携わる人材育成を目的として災害薬事研修(PhDLS:Pharmacy Disaster Life Support)という研修を設立し、私も世話人・インストラクターとして参加し災害薬事に携わる薬剤師を含めた医療従事者の育成に関わっています。

最近では台風上陸や豪雨災害が増え、数十年以内に南海トラフ地震、首都直下地震が起きると言われています。いつ災害が起きても一人の医療従事者、一人の薬剤師として行動ができるよう、日々研鑽を積んでいます。
(安尾 哲郎 徳島文理大学大学院卒 2008 年入職)

実績

認定薬剤師・その他(令和5年4月現在)

  • がん薬物療法認定薬剤師 1名
  • 外来がん治療認定薬剤師 3名
  • 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
  • 麻薬教育認定薬剤師 1名
  • 感染制御認定薬剤師 2名
  • 抗菌化学療法認定薬剤師 2名
  • 糖尿病準認定薬剤師 1名
  • 日本糖尿病療養指導士 4名
  • 岡山糖尿病サポーター 9名
  • 日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士 2名
  • 日本病態栄養学会NST研修修了薬剤師 3名
  • 心不全療養指導士 1名
  • 救急認定薬剤師 1名
  • 日本DMAT隊員 1名
  • 災害医療認定薬剤師 1名
  • 日本災害医学会PhDLS(災害薬事研修)インストラクター 3名
  • 日本薬剤師研修センター認定実務実習指導薬剤師 4名
  • 日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師 20名
  • スポーツファーマシスト 1名

所属学会

  • 日本病院薬剤師会
  • 日本薬剤師会
  • 日本医療薬学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本臨床腫瘍薬学会
  • 日本緩和医療学会
  • 日本緩和医療薬学会
  • 日本化学療法学会
  • 日本環境感染学会
  • 日本くすりと糖尿病学会
  • 日本病態栄養学会
  • 日本臨床栄養代謝学会
  • 日本循環器学会
  • 日本腎臓病薬物療法学会
  • 日本臨床救急医学会
  • 日本災害医学会
  • 日本集中治療医学会
  • 日本老年薬学会
学術活動(2009年度~)

薬剤師教育

入職後約半年は、外来調剤/入院調剤/注射薬調剤の3つの部署を2週間程度の期間でローテーション勤務をし、薬剤部内の基礎的な業務を習得します。また、新人勉強会で基礎的な知識の習得を図るとともに院内外の勉強会で最新の知識も学びます。

1年目の後半では、他の薬剤師と同じように日常の業務を行えるよう学んでもらい、その後は夜間の当直業務に入れるよう指導を受けます。また、1年目から2年目にかけて病棟担当薬剤師になり薬剤部外での業務を習得していきます。

2年目からは担当病棟に関連した医療チーム、自分自身の興味がある医療チームで活動、業務を行い、先輩薬剤師の指導のもとで臨床研究を行っていきます。また、日本病院薬剤師会が認定している「病院薬学認定薬剤師」取得も目指していきます。

5年目ごろからは、がんや感染などの専門領域の認定資格を目指し、薬剤部内の資格を持った薬剤師、関連する領域の医師から指導を受けます。また、院内の活動だけではなく院外にも活動の場を広げていき、地域医療に貢献する薬剤師を目指していきます。
   
   薬剤師教育スケジュール(例)

新人研修

川崎学園全体で行う新人オリエンテーションです。病院のシステムや医療人としての心構えなどを勉強します。他の職種の同期職員と触れ合うことができる貴重な機会でもあります。

定例勉強会

毎週金曜日に、定例勉強会を開催しています。各薬剤部員が持ち回りで担当し、毎回テーマを設けて勉強会を主宰します。先輩薬剤師から専門分野の知識を習得するとともに、1 年目から発表を担当することでプレゼンテーション能力を身に付けます。

症例検討会

月に 1 回、病棟業務で経験した症例の検討会を行います。具体的な薬学的ケアの実践事例を共有し、臨床能力のレベルアップを目指します。

新人インタビュー

入職したばかりだった1年前は、覚えるべき業務内容の多さや慣れない新生活に頭も心も体も余裕が無く、日々の仕事を乗り越えることに精一杯でした。そんな毎日の中で、いつも支えとなってくれる同期や優しくて頼りがいのある先輩方に助けていただきながら、少しずつ薬剤師としての力を磨いています。当院の薬剤部では日々の業務をシフト制で行っており、外来調剤室や入院調剤室、注射薬を扱う医薬品管理室等の部署にローテーションで勤務できるため、幅広い経験や知識を習得することができると感じます。薬剤師として働き始めてちょうど1年が経った今、病院薬剤師の仕事の難しさを感じながらも、やりがいのある楽しく充実した日々を過ごすことができています。入職した時から新型コロナウイルス感染症の流行の最中だったため、思うようにプライベートを満喫できないこともありますが、仕事の昼休みや終業後に職場の方々と話をすることがささやかな楽しみの一つです。
まだまだ薬剤師としては未熟であるため、今後も多くの経験を積み、患者さんにより安全で適切な医療を届けられるよう、励んでいきたいです。
(多田 朝美 岡山大学卒 2021年入職)

学会活動

2~3 年目以降は学会活動にも携わっていきます。日本病院薬剤師会、日本医療薬学会を中心に学会発表を行っています。学会に参加することで多くの刺激を受け、モチベーションアップに繋がります。

診療科

部門

専門外来