肺がん治療の最新情報

更新日:2024/02/21

肺がん治療の最新情報

  肺がんの治療方法は、手術、放射線療法、抗がん薬物療法など、過去20年で驚異的に進歩しました。2002年には分子標的薬であるゲフィチニブが登場し、2年後にはこの薬がEGFR遺伝子変異を持つ肺がんに対して有効であることが明らかになりました。現在、保険適用となっている分子標的薬は9種類あり、進行非小細胞がんではこれらの遺伝子の検査をまず行うことが、治療に繋がります。
 しかし、これらの分子標的が見つからない場合もあります。そこで2015年には、二次治療において化学療法よりも優れた結果と安全性を持つ免疫チェックポイント阻害薬(ICI)であるニボルマブが導入されました。その後、初回治療においてもICIやICI+化学療法が標準治療となり、これにより長期生存者も増加しています。最近では、肺がんの手術前または手術後にICI+化学療法を行うことが、これまでにない治療成績を達成し、標準治療として確立されました。
 当院では、呼吸器・腫瘍内科医、呼吸器外科医、放射線診断・治療医、病理医など、さまざまな専門医が毎週カンファレンスを開催し、患者さんにとって最も効果的で安全な診断・治療法を検討しています。肺がんは全ての悪性腫瘍の中で罹患数が2番目に多く、死亡数では1位となる身近な病気です。気になる症状や不安があれば、ぜひ受診をお勧めします。


 






執筆者

内科 部長  瀧川 奈義夫
専門医・指導医 日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医/日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医・指導医/日本呼吸器学会専門医・指導医/ 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医/日本がん治療認定医機構がん治療認定医/日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
専門領域・得意分野 肺がんを中心とした固形がんに対する化学療法/分子標的治療/免疫療法/早期肺がんのCT診断

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