病院指標

平成27年度 病院指標

平成28年10月1日

公表項目

【集計方法】
  • ○DPCデータによる病院指標です。
  • ○平成27年4月1日から平成28年3月31日に当院を退院した患者さんのデータを基に作成しています。
  • ○自賠責保険や労災保険、自費、入院後24時間以内死亡、新規高額薬剤使用等の患者さんは含まれません。
  • ○患者数が10人未満の場合は、-(ハイフン)で表示しています。

1. 年齢階級別退院患者数

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  • 一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)患者数
  • 入院した時点の年齢で集計
年齢区分 0歳~ 10歳~ 20歳~ 30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 80歳~ 90歳~
退院患者数 225 238 242 244 400 562 1,182 1,427 1,076 218
当院は地域の中核病院として、幅広い年齢層の患者さんに質の高い医療を提供しています。60~89歳の年齢層が最も多く63.4%を占めます。この年齢層では消化器系疾患、次いで呼吸器系疾患が多くなっています。次に多い40~59歳の年齢層では、消化器系疾患が多く、また、0~9歳の44.4%は「斜視」、10~19歳は35%が「肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)」と、当院の得意分野を反映し年齢層により疾患構成に特徴が見られます。

2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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  • 診断群分類別患者数等の集計においては、短期滞在手術等基本料3に該当する場合は集計対象外となります。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)
手術なし 手術・処置等2 なし
212 14.84 14.34 4.25 73.72
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 117 7.32 10.93 4.27 71.93
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 74 22.14 21.69 16.22 79.70
当院は内科単科として標榜しているため上位は肺炎関連が多くなっています。その中で胆道疾患が2番目に多く、在院期間が圧倒的に短いのが特徴です。急性胆管炎は高齢者で重症となることが多いため、質の高い治療が要求されます。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2 なし 35 3.89 5.72 2.86 1.86
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 4.71 6.31 0.00 4.43
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 7.03 - -
小児科では肺炎、喘息の症例が多く、診断群分類別に細分化すると表の傷病が上位3位になります。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 53 8.13 7.84 0.00 63.13
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 44 4.34 4.53 0.00 63.41
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 34 18.53 17.41 5.88 73.29
外科は、大腸がん、乳がん、閉塞性動脈硬化症、胆嚢水腫・胆嚢炎の症例が多く、診断群分類別に細分化すると表の傷病が上位3位になります。胆嚢摘出術では、腹腔鏡下胆嚢摘出術が標準術式となっており、大腸がんでも腹腔鏡下手術が数多く実施されています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 191 15.74 11.98 2.62 28.52
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 58 49.98 28.70 37.93 82.03
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 42.77 27.21 7.69 71.74
整形外科は、スポーツ傷害、骨折、関節障害の治療を得意としています。中でも、靱帯、腱の再建を伴う「肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等」の症例は群を抜いて多くなっています。スポーツ傷害は10~20歳代が多く、平均
年齢が他の疾患に比べ低くなっています。また、当院は回復期りビリテーション病棟を有しており、手術後早期からリハビリテーションを受けることができます。回復期りビリテーション病棟でリハビリ訓練を受けたのち退院する場合は入院期間が延び、結果として平均在院日数が少し長くなっています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 9.38 7.52 10.00 51.23
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 12.24 10.02 20.69 69.31
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 12 3.08 3.15 0.00 64.92
脳神経外科は、頭蓋・頭蓋内損傷 、非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) 、未破裂脳動脈瘤、くも膜下出血の症例が多く、診断群分類別に細分化すると表の傷病が上位3位になります。外傷が多いことから、救急車搬送の割合が高くなっています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 171 2.91 3.38 0.00 16.93
020370xx99xxxx 視神経の疾患 手術なし - - 11.74 - -
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 3.43 - -
眼科は、斜視、白内障の症例数が1,2位ですが、短期滞在手術等基本料3に該当する白内障はDPC対象外であることから、この集計には含まれません。当院は斜視・弱視外来を開設し、県内外から多くの患者さんにお越しいただき、斜視の専門的治療を行っています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 60 6.03 5.53 0.00 41.27
030428xxxxxxxx 突発性難聴 50 9.76 9.60 0.00 58.52
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 41 7.44 5.31 2.44 60.80
耳鼻咽喉科は、扁桃周囲膿瘍、突発性難聴、前庭機能障害、慢性副鼻腔炎の症例が多く、また、頭頸部の悪性腫瘍手術も行っています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 18 6.78 8.97 0.00 67.44
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 16 8.75 11.97 6.25 59.56
080190xxxxxxxx 脱毛症 11 3.18 3.74 0.00 40.00
皮膚科は、帯状疱疹、蜂窩織炎、汎発型円形脱毛症の急性期治療を行っています。
また、各部位の皮膚腫瘍(良性・悪性)の治療を専門的に行っています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 64 11.09 7.59 1.56 70.70
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 14 21.86 10.25 7.14 76.21
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病 なし 14 6.14 5.49 0.00 69.57
泌尿器科は、膀胱悪性腫瘍手術のための入院と、前立腺がんの検査入院が多くなっています。
※短期滞在手術基本料3 D413 前立腺針生検法に該当する症例は集計対象外のため掲載していません。

脳卒中科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院
日数(自院)
平均在院
日数(全国)
転院率 平均
年齢
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 40 35.30 18.08 12.50 75.88
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 23.82 15.80 18.18 73.18
010060x099040x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 18 20.83 20.87 22.22 69.56
脳卒中科では、急性期の脳卒中(脳梗塞、脳出血等)の症例が多く、全体の約84%を占めています。特にt-PA静注療法や脳血管内治療を中心とする超急性期治療を積極的に実施しており、2015年の当科入院患者のうち約2割にあたる36例にt-PA静注療法を施行しています。また、頭部MRI/CTに加え、各種検査(脳血管造影、全身の造影CT、頸部血管エコー、経頭蓋ドップラー(TCD)、経食道心エコー、下肢静脈エコーなど)を駆使して、緻密な脳卒中の診断と専門的治療を行います。さらに、当院は回復期リハビリテーション病棟を有するなど、リハビリテーションの体制も充実しています。リハビリテーション科との連携のもと入院当日または翌日からの超早期リハビリテーションを実施しています。
2016年6月1日付でSCU(Stroke Care Unit)を開設しました。脳卒中科・脳神経外科・リハビリテーション科の医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士で構成された脳卒中チームで治療に取り組んでいます。毎朝カンファレンスを行い、入院患者さんひとりひとりについて、治療方針の検証、確認と修正をしています。チーム一丸となって、各職種が全力を尽くして患者さんにベストな医療を提供しています。

3. 初発の5大がんのUICC病期分類別ならびに再発患者数

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  • UICC(国際対がん連合)病期分類
    病期(Stage)とは、がんがどの程度広がって進行しているかを示す基準です。
    癌の進行度は、癌の大きさ(T)、周辺のリンパ節にどれほど転移しているか(N)、遠隔臓器への転移はあるか(M)、の3つの要素で決められます。これは、TNM分類といって、国際的な規約として使われています。TNM分類をもとに、癌の進行度と広がりの程度を一度に表わすことが出来るように作られたのが、 病期(Stage)分類です。治療法は、病期(Stage)によって異なります。
    この報告では、今回の入院で悪性腫瘍に対する治療が行われた場合に、治療前に得られた情報(一般理学所見、血液検査、画像診断、内視鏡検査、生検など)に基づくTNM分類を行い、それを基に病期(Stage)分類を行っています。
  • 版数
    Stageの判定(UICC病期分類)に使用した「TNM 悪性腫瘍の分類」の版数
がんの
部位
初発 再発 病期
分類
基準
(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 38 - - - - 19 1 7
大腸癌 33 17 24 53 - 36 1 7
乳癌 24 30 - - - 26 1 7
肺癌 73 10 30 45 16 54 1 7
肝癌 16 - - - - 60 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院は肺がんが最も多く、次いで大腸がん、乳がん、肝がん、胃がんの順に多くなっています。 大腸がん、肺がんではⅢ/Ⅳ期の比率が高く、診断時にはすでに進行例が多いことが分かります。遠隔転移のある進行がんの場合も、新しい抗がん剤、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、そして支持療法(吐き気止めや鎮痛剤など)により、薬物療法を受けながらでもより良い生活を長く続けられるように、外来化学療法を行っています。
肺がんを中心とする腫瘍疾患に対しては、日本臨床腫瘍学会認定のがん薬物療法専門医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、血液学会専門医、がん治療認定などの資格をもった専門性の高い医師が協調性をもってチーム医療を推進しています。また、早期胃がんや大腸腫瘍の内視鏡治療、肝臓がんに対するラジオ波焼灼療法を得意としています。乳がんは、乳腺専門医、超音波専門医が、診断~手術~薬物療法までを一貫して行うことにより、早期発見、早期治療、個別化診療をすすめております。 早期発見例では高い術後整容性が確保され、患者さんの心的負担、医療費の軽減が可能です。

4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  • 市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞の急性炎症です。
  • 成人(20歳以上)の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しました。
  • 入院契機傷病名および最も医療資源を投入し傷病名に対する ICD10 コードが J13 ~J18$ で始まるものに限定します。
  • 重症度分類は、A-DROP スコアを用います。重症度分類の各因子が一つでも不明な場 合は「不明」と分類します。重症度の計算には年齢・性別因子を考慮しています。
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
重症度0 19 9.05 55.74
重症度1 69 17.81 77.23
重症度2 47 18.74 81.91
重症度3 33 18.33 61.24
重症度4 39 24.08 78.08
重症度5 10 19.60 82.90
不明
当院では、重症度1の症例が最も多くなっています。これは、男性70歳以上・女性75歳以上の場合に1点獲得するため、高齢の症例が増えるにつれ重症度1の症例が増えやすくなっていることが考えられます。69人のうち57人は年齢だけが条件に該当し重症度1となっています。また、重症度が上がるに連れ在院日数が延びる傾向にあります。

5. 脳梗塞のICD10別患者数等

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  • 脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示します。
ICD10 傷病名 発症日
から
患者数 平均在院
日数
平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 133 40.31 74.96 30.83
その他 17 29.18 73.82 0.00
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
当院のI63$ 脳梗塞患者の88.7%が、発症後3日以内に入院し治療が開始されています。当院は回復期りビリテーション病棟を有しており、脳梗塞治療後、早期からリハビリテーションを受けることができます。脳梗塞患者133人のうち25人(18.8%)が、回復期りビリテーション病棟でリハビリ訓練を受けたのち退院している結果、平均在院日数が40.31と少し長くなっています。また、他院へ転院した割合は30.83%です。これからも、地域の医療機関との連携をより進めていきたいと思います。

6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 133 0.11 1.11 0.01 66.52 下部内視鏡的
粘膜切除術
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 95 1.35 8.06 0.07 72.24
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 53 1.85 7.96 0.04 63.25
上下部内視鏡では、スクリーニング検査にNBI(特殊光)や拡大内視鏡を用い、早期がんの発見に努めています。また、発見したがんや腫瘍を、内視鏡を用い低侵襲で治療する内視鏡粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。
ERCP関連治療は結石治療だけにとどまらず、肝門部悪性胆道狭窄に対するステント治療、十二指腸乳頭切除術、経口胆道鏡、経口膵管鏡など高度な検査治療が行えます。疾患は高齢者が多いため、身体的負担を下げるため、処置時間の短縮に努めています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 64 2.78 6.64 0.02 63.08 腹腔鏡下胆のう
摘出術
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 44 0.91 2.41 0.00 63.64 腹腔鏡下鼠径
ヘルニア手術
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 42 2.19 14.17 0.14 73.95 四肢の血管拡張術
消化器外科、胸部外科、血管外科から乳腺外科まで各専門分野スペシャリストが手術を行っています。消化器がん(食道・胃・大腸・肝臓等)、乳がんの手術を数多く行っています。また、各種の腹腔鏡下手術を多く行っており、胆嚢結石症では、腹腔鏡下胆嚢摘出術が標準術式として行われています。急性胆嚢炎や、慢性胆嚢炎で炎症が強い場合や、手術の既往がある場合でもできる限り腹腔鏡下での手術を行うようにしています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 94 1.01 17.57 0.03 27.44
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 62 0.98 12.97 0.03 30.92
K0821 人工関節置換術(膝) 47 1.28 40.28 0.09 72.70
下肢の関節・靭帯、四肢の骨折の手術を数多く行っています。上位3位の手術はいずれも膝関節に関係するものですが、スポーツによる外傷と、加齢による障害に分かれます。スポーツ障害の患者さんに対しては、少しでも早くスポーツの現場に復帰して頂くことを目的にした 整形外科的診断・治療・リハビリまでを一貫して行っています。また、加齢とともに股関節や膝関節などの関節軟骨の変性が生じることにより、関節痛や歩行障害が生じ、人工関節手術が必要なケースでは、低侵襲手術(MIS)で 正確な手術を提供するコンピューター支援ナビゲーション手術を行っています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 3.00 13.65 0.29 79.24
K1781 脳血管内手術(1箇所) - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
脳神経外科では、交通事故・外傷などによる頭部損傷、くも膜下出血(脳動脈瘤破裂による)、脳出血(脳の血管が切れる)、脳梗塞(脳の血管が詰まる)、脳腫瘍等の手術を行っています。
H27年度は、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術の件数が1位でした。慢性硬膜下血腫は、頭を軽くぶつけるなどのちょっとした外傷が原因となり、1~2ヶ月後に頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。手術としては、頭蓋骨に1.5cm程度の小さな穴をあけて、そこから血腫を洗い流す血腫穿孔洗浄術が一般的です。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 145 0.70 1.66 0.00 75.83
K2423 斜視手術(前転法と後転法) 99 0.92 1.00 0.00 16.18 成人斜視手術
小児斜視手術
K2422 斜視手術(後転法) 46 0.78 1.04 0.00 18.89 成人斜視手術
小児斜視手術
手術治療については、高齢者に多い白内障手術と、若年層に多い斜視手術等を中心に行っています。
斜視手術は見た目の問題とともに,立体視をはじめとする両目で物を1つに見る能力(両眼視)の回復・獲得をめざして行われます。 斜視手術は比較的簡単な手術と誤解されがちですが、しっかり治すには、技術力と経験が必要です。当院では海外の専門医や研究者と交流しながら技術向上に努め、新しい治療法(アジャスタブル手術や低侵襲斜視手術)にも積極的に取り組んでいます。また小児科、麻酔科専門医と密接な協力態勢にあり、お子様にも安心して手術を受けて頂くことができます。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 34 0.97 7.38 0.00 24.97 両口蓋扁桃
摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 21 1.67 6.62 0.00 53.71 鼻・副鼻腔
内視鏡的手術
K331 鼻腔粘膜焼灼術 16 0.75 5.44 0.00 60.13
・慢性扁桃炎は、年に何度も咽頭痛と発熱を繰り返します。年に4回以上症状が出て生活に支障がある場合は口蓋扁桃摘出術を行います。
・慢性副鼻腔炎は、膿性鼻汁、鼻閉、後鼻漏、嗅覚障害、頭痛などの症状が出現します。少量のマクロライド系抗菌薬などの保存的治療でかなり軽快しますが、鼻茸が充満していたり高度な病変の場合は、内視鏡的鼻・副鼻腔手術を行います。
・止血困難な鼻出血に対しては、内視鏡的鼻腔粘膜焼灼術を行います。
その他に、喉頭顕微鏡手術、鼓室形成術・鼓膜形成術、ビデオラリンゴスコープ下喉頭微細手術、上顎がん・口腔がん・咽頭がん・喉頭がん手術を行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 65 2.38 8.18 0.02 71.15
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 26 0.77 7.42 0.00 66.00
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 20 8.85 14.00 0.05 76.60
泌尿器科では、悪性腫瘍(腎癌・尿管癌・膀胱癌・前立腺癌・精巣腫瘍)、尿路結石、前立腺肥大症、過活動膀胱などの疾患を扱っており、H27年度は、膀胱癌に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術件数が1位でした。
平成28年6月25日、低侵襲手術を一層充実させるため、最新型のロボット手術システム「da Vinci Xi サージカルシステム」を導入しました。現在、本システムを用いた手術として、前立腺癌に対する根治的前立腺全摘術および腎癌に対する腎部分切除術が保険適応となっています。当院でも、今後、前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術をはじめとした低侵襲手術を推進していきたいと思います。

7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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  • この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管 内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について、医療資源を最投入した傷病名と入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病) が同じかどうかを区別して対象患者数と発生率を示したものです。
  • 入院契機病名と「同一」「異なる」の意味するところ
    入院の契機となった病名と、最も治療を要した傷病名が「同一」か「異なる」かを表しています。傷病名(最も治療を要した病名)が敗血症を例に説明します。「同一」は、入院した時に敗血症と診断されている患者さんであり、「異なる」とは、入院 した時には別の病気で入院したが、その後に敗血症をおこし、元々の病気の治療よりも敗血症の治療に時間と医療費を要するような場合を表します。
  • 発生率=(各傷病名別症例数÷当院の全退院患者数) ×100
DPC
傷 病 名
入院契機
症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 10 0.20
異なる 14 0.20
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 90 1.50
異なる - -
・敗血症
敗血症は、感染によって発症した全身性炎症反応症候群です。敗血症の原因は感染症です。感染症の原因として細菌、ウイルス、寄生虫、真菌などが挙げられます。敗血症を発症しやすいのは、糖尿病、悪性腫瘍、肝硬変、腎不全、ステロイドや免疫抑制剤内服等のある人、それに高齢者です。敗血症の24症例のうち、10症例は入院前に敗血症を発症しその治療目的で入院し、14症例は別の疾患の治療目的で入院し、入院後に敗血症を発症しています。当院では、敗血症の予防のため、医療スタッフの手洗いやマスクの着用等の感染対策に力を注いでいます。

・手術・処置等の合併症
手術・処置の合併症は、手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態です。術後出血や創部感染などが挙げられます。入院契機病名と「同一」の発生率が高く見えますが、これはDPC病名と入院契機病名が 同一である症例が多いということです。つまり、入院中に手術・処置の合併症が発生したのではなく、初めから手術・処置などの合併症の治療を目的として当院に入院され、 予定通り入院中にその治療を受けた患者さんがほとんどであるということです。「手術・処置等の合併症」の約60%は、透析患者さんのシャントトラブル(透析を行うために必要なシャントが血栓などで閉塞し使用できなる)治療(経皮的シャ ント拡張術・血栓除去術等)を目的とした入院です。当院の血管治療分野は充実しており、多くの患者さんの治療を行っています。

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