心不全について

更新日:2021/11/10

心不全について

  高齢化がすすむ我が国において、心不全は身近に起こりうる病気であり、その患者数は年間1万人ずつ増加していると言われています。心不全は放っておくと生活の質を低下させ、場合によっては最終的に死に至る恐ろしい病気です。初めは無症状ですが、放っておくと少しずつ悪化します。息切れや体のむくみなどの自覚症状が出た時には既に進行した状態であるといえます。進行を防ぐためには高血圧や糖尿病、動脈硬化性疾患などの心不全の原因となる基礎疾患を、病気の初期段階から適切にコントロールすることが重要となります。
 一旦進行した状態の心不全になってしますと、更なる増悪を予防するためにより慎重にお薬の調節を行う必要があります。医学の進歩は日進月歩であり、生命予後を改善する心不全治療薬が登場しています。
 何となく息切れがする、体がむくむ、体の調子がすぐれない、などの症状を感じる場合は、もしかしたら心不全の症状かもしれません。そのような場合には直ぐにかかりつけの先生に相談してください。

執筆者

内科 副部長  大澤 和宏
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医・中国支部評議員/日本循環器学会専門医・指導医・中国支部評議員/日本心血管インターベンション治療学会認定医・Certification Board of Cardiovascular Computed Tomography
専門領域・得意分野 循環器疾患一般/虚血性心疾患/循環器画像診断

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