手指のしびれの原因、手根管症候群

更新日:2022/11/02

手指のしびれの原因、手根管症候群

   手根管症候群は、頸椎症と並んで手指のしびれの二大原因です。
 手根管とは、手首のところにある骨や靱帯で囲まれたトンネルのことです。このトンネルを通る神経(正中神経)がここで締め付けられ、手指にしびれなどが生じる病気が手根管症候群です。
 糖尿病、透析、関節リウマチ、甲状腺機能低下症、妊娠、肥満などが誘因となります。
症状
 しびれは第1~3指と第4指の橈側(母指側)に起こります。睡眠中に手根管内の圧力が高まるため、起床時にしびれが強かったり、夜間に痛みで目が覚めたりします。また、手を使う作業(運転、読書など)でしびれがひどくなり、手を振ることでしびれが軽減します。このような特徴は頸椎症など他の病気にはありません。
 時に肘や肩まで痛みが生じるため、頸椎症と間違われることがあります。
診断
 ご年配の方では頸椎MRIで頸椎症変化が見られることがあるので、手根管症候群なのに、頸椎症と間違われる恐れがあります。
 一方、神経伝導検査(神経を電気刺激してその反応を見る検査)は、手根部での伝導異常を評価できるので、手根管症候群かどうかを診断できます。
治療
 保存的治療と手術的治療(整形外科にて手根管を開放する手術)があります。
 まずは正しい診断が重要ですので、手指のしびれでお困りの方は、当科にご相談ください。

執筆者

内科 部長  黒川 勝己
専門医・指導医 日本神経学会専門医・指導医/日本内科学会認定内科医/日本臨床神経生理学会専門医(脳波分野)・専門医(筋電図・神経伝導分野)・指導医(筋電図・神経伝導分野)/日本臨床神経生理学会専門医
専門領域・得意分野 神経内科全般/神経電気生理診断学

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