大動脈瘤

更新日:2018/08/22

大動脈瘤

   検診や他の病気の検査でCT検査や超音波検査を受け、偶然に大動脈瘤が発見されることがあります。元々の血管の正常直径より1.5倍以上に拡大すると大動脈瘤と診断されます。大きくなると破裂する危険性が高まりますが、破裂するまでは症状が現れずサイレントキラーと言われています。大動脈瘤の危険因子は男性、60歳以上、喫煙、高血圧などです。
 大動脈瘤と診断された方は破裂や拡大予防のために、厳重な血圧の管理、禁煙が必要です。大動脈瘤が拡大し直径が5cmを超えると破裂しやすくなるので手術をお勧めしています。破裂してからの手術は救命率が低く致命的になります。治療として大動脈瘤を人工血管に置き換える、ステントグラフト(ステントといわれるバネ状の金属を取り付けた人工血管)を大動脈内に留置する手術などが行われます。どのような手術が患者さんに最適かを考え、その人に合った方法を選択していきます。

                        

執筆者

外科 部長  杭ノ瀨 昌彦
専門医・指導医 心臓血管外科専門医・修練指導者/日本循環器学会認定循環器専門医/日本外科学会外科専門医・認定医・指導医/日本胸部外科学会認定医・指導医(終身)/日本脈管学会評議員/医学博士/低侵襲心臓手術指導医認定医
専門領域・得意分野 弁膜症外科/小切開手術(MICS)/冠動脈外科/大動脈外科

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