『ダイエットで耳管開放症になりますよ』

更新日:2019/07/31

『ダイエットで耳管開放症になりますよ』

最近様々なダイエット法がニュースになっていますが、皆さん無理なダイエットをしていませんか?耳管開放症に罹患しますよ!耳管狭窄ではなく開放です。
 耳管は中耳の換気の役割を持っていて、通常は閉じていて、あくびをしたり嚥下することで開きます。耳管開放症の原因は急激な体重減少です。女性は急激なダイエット、男性は生活習慣病、悪性腫瘍、過労が引き金になります。耳管開放症は、閉まっている耳管の周囲の脂肪の減少、軟部組織の萎縮により耳管の内腔が拡大し、開きっぱなしになるのです。
 症状は(図を参照)耳閉塞感(つまった感じ)、自声強聴(自分の声が響く)、耳鳴(自分の呼吸音が聞こえる)、難聴、肩凝り、頭痛、ふらつきです。おじぎをしたり、前かがみの姿勢で症状が軽快します。体重減少などの問診と、鼓膜所見で鼻呼吸をしていただきながら鼓膜を観察すると鼓膜の動きが認められ、診断されます。
 治療はまず体調管理をし、できれば体重を徐々に増やすことです。漢方薬として加味帰脾湯、十全大補湯も効果的です。耳管咽頭腔への処置、鼓膜への処置としてテープを張る、鼓膜換気チューブ留置術などを行い、難治例には耳管ピン挿入術を行います。『自分は耳管開放症かな?』と思われたらご相談ください。

               

執筆者

耳鼻咽喉科 部長  秋定 健
専門医・指導医 日本耳鼻咽喉科学会専門医/日本気管食道科学会専門医/日本がん治療認定医機構暫定教育医/日本臨床腫瘍学会暫定指導医/日本アレルギー学会専門医 /日本東洋医学会漢方専門医/日本がん治療認定医機構 がん治療認定医/頭頸部がん専門医・指導医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医/日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
専門領域・得意分野 めまい・難聴・耳鳴/アレルギー性鼻炎(花粉症)/慢性中耳炎/慢性副鼻腔炎に対する手術/頭頸部腫瘍/音声障害/嚥下障害の治療

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