睡眠について

更新日:2020/10/01

睡眠について

日常生活を送るなかで眠れないと感じられている方、病院に行くまでもないけれど悩んでいる方は多くいらっしゃるのではないかと思います。自覚症状としては寝つきが悪い、途中で目が覚める、日中に眠気を感じてしまう、など様々です。
 若い頃は7・8時間ぐっすり眠れていたけれど、年齢を重ねるにつれて睡眠時間が短くなることは生理的な変化であるとわかっています。個人差はありますが、65歳以上を越えると6時間を切ると言われ、これは、加齢による自然な変化と言えます。
 そのため、睡眠の質は睡眠時間だけでは判断できず、日中の眠気やくたびれ感、日常生活に支障が出ているかどうかが重要なポイントになります。
 より良い睡眠をとるための環境づくり、生活習慣についていくつかご紹介します。
 お風呂や激しい運動は寝る2~3時間前に済ませること、スマートフォンやパソコンなどを見るのは寝る1時間前までに済ませることが大切です。就寝の前に強い光が目に入ることで脳が日中と錯覚し、寝付きにくくなります。寝る直前までスマートフォンを見る習慣のある方、途中で目が覚めた時にスマートフォンをチェックしてしまう方は、スマートフォンをリビングなどのベッドから離れた場所に置いておくことをお勧めします。
 また、電灯の種類を工夫する方法もあります。青白い蛍光灯、電球のようなオレンジかかった白熱灯などの種類がありますが、寝る前は白熱灯の照明が良いと言われています。おうちでも調光できる様であれば夜にリビングの照明を白熱灯に変えてみるだけでも寝つきがよくなる場合があります。
 さらに、アルコールも睡眠に影響を与えると言われています。最近は「おうち時間」が増え、家でお酒を飲む機会が増えた方もいることと思います。寝酒(ねざけ)という言葉があるように、一見、アルコールは眠気を催すように感じられますが、寝る前にたくさんアルコールを飲むのは不眠のもとです。睡眠が浅くなり、夜中に目が覚めて睡眠の質が落ちてしまうことに繋がります。飲酒はほどほどに、深酒にもどうぞご注意ください。
 最後に、「眠れていない」と感じることが、何らかの身体や心の病気のサインである場合もありあますし、そうでない場合もあります。なかなか生活習慣を変えることは難しいかもしれませんが、生活リズムが整うよう日頃の生活習慣を見直す睡眠衛生指導も実施していますので、是非ご相談いただければと思います。

執筆者

心療科 レジデント  北野 絵莉子
専門医・指導医 精神保健指定医
専門領域・得意分野 青年期以降の精神科疾患全般

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