五月病とその対策

更新日:2026/04/27

五月病とその対策

 五月病とは、うつ病や認知症といった正式な医学的病名ではありません。あえて病名をつけるのであれば、適応障害と言われる良く聞く病気の1つといえます。色々な状況・環境からストレスのかかった状態で日々を頑張りすぎた反動が連休を境に表に出てくる病気です。

 原因として、春の気候や生活リズムの変化があげられます。気温の変動で体調を崩しやすくなり、生活リズムが乱れ、睡眠不足に陥ります。睡眠は疲れとストレスを改善させる生理的行動であり、生活リズムが乱れた状況が続くと、身体も心も疲れやすくなります。また、5月の連休で、4月の環境変化を一か月間経験していた緊張から解放されると、それまで気を張って何とか乗り切っていたストレスや疲れがどっと表に出て心身の不調をきたします。

 症状は、イライラする、やる気が起きない、憂鬱になる、食欲がなくなる、眠れない、など一見うつ病の様な症状、お腹が痛くなる、下痢や便秘、頭痛といった体の症状もでることがあります。このような症状が出てくると、体調不良から過度な休暇を取ったり、憂鬱な気持ちから人との接触を避けたり、やる気が出ずに遅刻欠席が増えるなど行動面への支障をきたし、それが更なるストレスを呼び、5月病から本当にうつ病になる場合もあるため、注意が必要です。

 五月病になりやすい人には、「完璧主義、真面目、感受性が高い」といった性格的な特徴があげられます。ただこのような特性のある人が、絶対に五月病になるわけではありません。上司や同僚といった周囲からのサポートを得られる環境であるか、自分でその状況をどのように認識しているか、という点が五月病のなりやすさに影響を与えていきます。 例えば完璧主義者の人は、失敗した時にショックが大きく落ち込みやすいため、その気持ちを引きずりながら仕事をすると小さな失敗にも過剰に反応しやすくなります。この時、周囲の人が、失敗を責めるのではなく、サポートをできれば、状況の受け入れがスムーズになり五月病になるリスクは下がりやすくなります。

このような環境面でのサポートは五月病対策としてとても大切な要素となります。周りの人は、本人の話を聞き、共感の姿勢を示してください。しんどい時、つらい時、誰かに話しを聞いてもらって掃き出すことは本人にとって大きな助けとなります。それを共感してもらうことで、自分一人ではない、といった安心感を得ることができます。次に、「がんばれ」などといった励ます言葉は避けてください。本人も頑張りたい思いはあるがそれでもできない状況であり、それの葛藤が大きな苦しみに繋がることもあります。また、家事などを代わりにしてあげるなど、疲れをため込まないようしっかり休ませてあげてください。これらのサポートがため込んだストレスや疲労を改善させ、早く復帰できるようになります。

 五月病にならないようにするためには、①適切な運動習慣②睡質の高い睡眠③バランスのいい食習慣④周囲の人と話をする、以上の4つが大切です。体を動かすと余計なことを考えない時間をつくることができ、適度な疲労をためることで睡眠の質があがります。また、栄養をしっかり摂ることで心身の体力を作り上げ、疲れやストレスを減らすことができます。普段から自分の中にため込んでしまうストレスを表に出せるようにしておくと、困った時に周囲からのサポートを受けやすくすることもできます。特別な何かではなくても基本的なことをきちんとすることが五月病を防ぐことに繋がります。

ゴールデンウィーク中は、開放感を覚えて過活動気味になることが珍しくありません。疲れを一時的に感じにくくなりますが、疲れていないわけではないため、想定以上に動き続けて疲労を蓄積することになります。少しでも疲れを感じたらゆっくり休みましょう。

また、すぐに生活リズムを戻すことは出来ないため、睡眠起床のリズムを仕事や学校の始まる2日前から元に戻すようにしましょう。

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