ストレスとメンタルヘルス

更新日:2022/07/07

ストレスとメンタルヘルス

私たちが日常でよく使っている「ストレス」とは、心が感じるプレッシャーや緊張を表すことが多く、誰もが一つや二つは抱えていることと思います。試験前や大きなプレゼンの前、人間関係で少しうまくいっていないとか、転職や引っ越しといった生活の変化などもストレスとして挙げられます。
 人によって感じ方はさまざまで、反対にストレスを力に変えるといった方もおられ、一概にストレスは悪いものといえない面もあります。しかし悪い面を放っておくと心と身体に変化が出てくることもあります。
 心の変化としては、イライラする、普段よりも緊張が強い、気持ちが落ち込んでやる気が出ない、ストレスを感じる状況に身を置くのがつらくて引きこもってしまうといったことがあります。体の変化としては、痛み、肩こり、腰痛、頭痛、不眠、食欲低下、過食などが挙げられます。また、ストレスが関与するような糖尿病や喘息、高血圧といった、もともとの持病も、ストレスによって普段よりも少しコントロールがうまくいかなくなったり、数値が悪くなってしまったりということがあります。その場合には、何か原因がないかということをかかりつけ医に診てもらうことも大事ですし、ストレスが関与しているかもしれないと気づくきっかけになればと思います。
 心と身体の変化を感じた場合には、一人でそれを抱え込まずに、ご家族やご友人など誰かに話すことがストレスを減らす一つの方法でもあります。気づいたら抱え込まずに話をしてみましょう。話を聞く側の方はじっくり耳を傾けて聞いてあげてください。抱えているストレスがゼロになるものではないにしても、そういう状況にあるんだということを話すことでリラックスできたり、気持ちをサポートしてもらえているといった安心感が得られたりするので、第一にお勧めします。他にも、散歩や軽いランニングといった体を動かすこと、歌を歌ったり音楽を聞いたりということがリラックス方法だという方もいらっしゃいます。ストレスを感じていると浅い呼吸になるので、深い腹式呼吸をお勧めすることもあります。
 原因探しをしてそれを無くしていくということが根本の解決にならないときもあるので、原因ばかりに目を向けるよりは、現在自分ができているところに目線を移すということも大切です。自分なりにストレスに気づきそれに対処しつつ、それでも困る症状が続く場合には医療機関を受診することも一つの方法だと思います。

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