泌尿器科領域におけるロボット手術が日本に導入されて、10年強が経ちます。
ロボット手術は、ボタンを押せば自動的にロボットが手術をしてくれるのではなく、人間(術者)がロボットを操作して手術を進めていく方式であり、術者と患者の間にロボットが介在する術式です。お腹の中に1本のカメラと3本の鉗子(ピンセットやハサミ)を入れ、カメラから送られてくる画像を見ながら、アームを操り手術を進めます。
泌尿器科領域におけるロボット手術では、腎臓がんに対する腎部分切除や、膀胱がんに対する膀胱全摘出手術、前立腺がんに対する前立腺全摘除術等が保険適用になっています。前立腺がんに対する手術は、全国的には、95%以上がダ・ヴィンチを用いたロボット支援手術であり、自分自身では約800例の執刀経験があります。
ロボット支援手術では出血点をすぐに止血できるため出血量が極端に少なく、今まで自分が執刀した症例で手術中に輸血をしたことは一度もありません。また、開腹手術では、術者により結果に差が生じやすいですが、ロボット手術では、一定のトレーニングを積んだ術者では、結果に差が生じにくいというメリットがあります。術後の回復も早く、手術翌日には食事や歩行が可能です。
今まで腹腔鏡手術で行われていた手術はここ数年のうちにロボット手術に切り替わると考えられるため、益々低侵襲で正確な手術ができるようになることをご期待いただければと思います。
泌尿器科領域におけるロボット手術では、腎臓がんに対する腎部分切除や、膀胱がんに対する膀胱全摘出手術、前立腺がんに対する前立腺全摘除術等が保険適用になっています。前立腺がんに対する手術は、全国的には、95%以上がダ・ヴィンチを用いたロボット支援手術であり、自分自身では約800例の執刀経験があります。
ロボット支援手術では出血点をすぐに止血できるため出血量が極端に少なく、今まで自分が執刀した症例で手術中に輸血をしたことは一度もありません。また、開腹手術では、術者により結果に差が生じやすいですが、ロボット手術では、一定のトレーニングを積んだ術者では、結果に差が生じにくいというメリットがあります。術後の回復も早く、手術翌日には食事や歩行が可能です。
今まで腹腔鏡手術で行われていた手術はここ数年のうちにロボット手術に切り替わると考えられるため、益々低侵襲で正確な手術ができるようになることをご期待いただければと思います。