「排尿の症状」は、「尿が出にくい(排出障害)」と「尿が近い・漏れる(畜尿障害)」に大きく分けられます。
排尿は、膀胱などの異常のほかに、気温や精神面など多くの要素の影響を受けやすく、その原因を見出すのは簡単ではない場合があります。
排尿は、膀胱などの異常のほかに、気温や精神面など多くの要素の影響を受けやすく、その原因を見出すのは簡単ではない場合があります。
1.排尿障害の原因
尿の通過経路に異常がある場合と、それ以外に異常がある場合に分けられます。代表的な尿路の異常として、膀胱炎などの感染症、膀胱がんなどの腫瘍、膀胱が敏感になる過活動膀胱、尿路結石、男性では前立腺肥大症などがあります。その他の要因として、不眠症や精神的要因、糖尿病や脳梗塞・脳出血、心不全などの疾患、多量の飲水や塩分の過剰摂取など生活習慣によるもの、利尿剤や降圧剤などの薬剤、加齢などによる緩慢な体の動きなどが原因となることがあります。
2.必要な検査
多方面から、色々な可能性を考えながら診察を進めていきます。超音波検査や血液検査なども必須ですが、薬歴や病歴など検査以外の情報が非常に重要です。
現在内服している薬、今までの病歴・手術歴、排尿した時間と尿量・摂取水分量などの記録を参考にしながら、検尿、超音波検査、残尿測定、血液検査などを行い、尿の通過経路に異常がないか調べていきます。
3.治療
尿の通過経路に異常がある場合は、それに応じて異常を補正するような手術や投薬を行います。また、生活習慣などに原因がある場合は、生活指導を中心とした指導を行います。通常は、色々な要素が複雑に絡まっているため、投薬や手術のみでなく、生活上の工夫が重要になる場合が多いです。
気になること、詳細は、担当医にご相談ください。