動脈硬化にならないためには

更新日:2023/01/07

動脈硬化にならないためには

   動脈硬化は、読んで字のごとく血管が硬くなる病気です。人間は年をとるとともに血管も年をとります。この状態が動脈硬化です。動脈硬化を原因とする代表的な怖い病気が心筋梗塞や脳梗塞です。このような重大な病気にならないよう未然に予防することが大切です。動脈硬化の原因は様々です。高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙などありますが、これらが組み合わさってリスクが増大していきます。
 動脈硬化の治療方法としてはまずは生活習慣の見直しが大切です。例えば喫煙者であれば禁煙、運動習慣がない人であれば散歩でもよいので少しずつ運動を始めてみてはいかがでしょうか?適度な運動は血圧を下げるだけでなく、善玉コレステロールを増やす、中性脂肪を減らすなど、動脈硬化の危険因子を改善することができます。また食生活の見直しも大切です。日本人は塩分をとりすぎる傾向があるといわれています。我が国の塩分の摂取量は1日当たり男性で約11グラム、女性では約9グラムといわれていて、厚生労働省が推奨している塩分摂取量は男性7.5グラム、女性6.5グラムで、男女問わず3グラムくらい過剰に塩分をとっているということになります。ラーメンのスープは全部飲んでいませんか?醤油をかけて食べることが習慣になっていませんか?「減塩の醤油を取り入れる」、「醤油やソースをあえて食卓の上に載せない」など少しずつ生活習慣の見直しを行ってください。
 ちょっとした毎日の生活習慣改善の積み重ねが将来の動脈硬化の予防につながるのです。

執筆者

内科 副部長  大澤 和宏
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医・中国支部評議員/日本循環器学会専門医・指導医・中国支部評議員/日本心血管インターベンション治療学会認定医・Certification Board of Cardiovascular Computed Tomography
専門領域・得意分野 循環器疾患一般/虚血性心疾患/循環器画像診断

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