脳卒中ケアユニット(SCU)について

更新日:2022/01/06

脳卒中ケアユニット(SCU)について

  脳卒中とは突然起こる病気で、半身麻痺や喋りにくい、歩きづらい、ものを飲み込みにくい、などの症状が突然出てきます。また、後遺症が残ることもある病気です。脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破ける脳出血、くも膜下出血の3つを合わせて脳卒中と言います。一番多いのは脳梗塞です。
 突然と言っても前兆はあり、5~15分くらい喋りにくいかな、手足がしびれているかな、という症状が出て消えていきます。その後、脳梗塞が起こるため、少しでも異変を感じたら病院を受診し検査することをお勧めします。
 血管の病気であるため、高齢者に多くみられます。また、心臓不整脈や、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満の方、喫煙・飲酒されている方は脳卒中になりやすい傾向にあります。特に、心臓不整脈のある方は、寒いと血管が急に収縮し血圧が上がることで心臓の負担になり血栓ができやすくなるため、冬は脳卒中が起こりやすくなります。
 当院には、「脳卒中ケアユニット」という脳卒中に特化した専門の病棟があります。この病棟では、専門的かつ集中的に検査を行うことができ、治療やリハビリテーションを受けることが出来ます。
 一般病棟と比べ、倍の看護師がおり、24時間専属の脳卒中専門の医師、専従のリハビリ医師がいるため、脳卒中の原因を早く発見し治療することができます。病棟の中でリハビリテーションに取り組めるため、軽症から重症の患者さんまで、麻痺などの回復訓練が行えます。また、毎朝医師を含めた多職種でカンファレンスを行い、1人1人の患者さんについて協議し治療方針を決め統一したケアを行います。
 当院では、脳卒中を発症して間もない患者さんは全員この病棟に入院してもらい、早くから専門的な検査、治療を行いますので、患者さん・ご家族の悩みにも素早く対応しております。
 後遺症を残さないためには、早期に発見し治療することです。発症4.5時間以内に発見できれば、脳の血栓を溶かす薬や血栓を回収するカテーテル治療で、脳出血の場合は血の塊を取り出す手術で、くも膜下出血の場合は動脈瘤を挟んで大きくならないような治療を行うことで、6割の方が後遺症を残さず退院されます。
 脳卒中を予防する薬もあるため、何か気になることがあれば早めに病院を受診してください。

執筆者

脳卒中科 副部長  井上 剛
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医/日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
専門領域・得意分野 神経疾患全般/脳卒中全般

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