骨折リエゾンサービス(FLS)について

更新日:2024/09/18

『骨折をもうこれで、止めよう』

  高齢化が進行するとともに、骨粗鬆症を原因とする大腿骨近位部骨折は増加傾向です。大腿骨近位部骨折を起因とする日常活動動作の低下や寝たきりの予防のために、手術による早期離床が必要な骨折と考えられています。当院では医師・看護師・理学療法士・栄養士・歯科医師・メディカルソーシャルワーカー・病院事務など多職種が連携して『早期手術』、『入院中の骨粗鬆症治療の開始』、『退院後の骨粗鬆症治療の継続』を行うことで、骨折治療・二次骨折(二度目の骨折)予防を目指す骨折リエゾンサービス(FLS)20226月に開始しました。対象となる患者様はFLS開始後約2年で250人程度、今後も増加が見込まれます。当院では急性期治療中に骨傷症治療を開始し、リハビリテーション病院でも継続して頂き、退院後の当院外来での経過観察中にはかかりつけ医で継続して頂くという地域で連携した循環型のFLSを行っています。当院だけでなく岡山地域全体の二次骨折予防を進めるため、地域の医療機関への情報発信や関連学会での発表も行っています。
 また、20244月より橈骨遠位端骨折と上腕骨近位部骨折に対しても拡大してFLS開始し、大腿骨近位部骨折などの二次骨折予防を目指しています。
      

執筆者

整形外科 レジデント  平井 一人
専門医・指導医 日本整形外科学会専門医
専門領域・得意分野 整形外科一般

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