最新の放射線治療装置を導入

更新日:2025/09/19

―2台体制で、からだへの負担が少ない、精度の高い治療を―

  がんの治療において、「からだへの負担を抑えながら、効果的な治療を受けたい」とお考えの患者さんやご家族は 多いのではないでしょうか。川崎医科大学総合医療センターでは、患者さんのからだへの負担をできる限り少なくし、一日も早く穏やかな日常を取り戻していただけるよう、2025年4月より最新の放射線治療装置を導入し、高精度放射線治療装置2台体制で治療を行っています。

2台体制で実現する、途切れない治療  
 放射線治療では、決められたスケジュール通りに治療を継続することが重要です。当院では2台の治療装置を導入し、万が一のメンテナンスや不具合の際も治療を継続できる体制を整えました。これにより治療計画の中断を防ぎ、患者さんに安心して治療を受けていただけます。また、2台稼働により待ち時間の短縮も実現し、治療の時間帯も希望に添えるよう調整がより可能になりました。一日でも早く治療を始めたいという患者さんのお気持ちを大切に、安心して治療に専念していただける環境を整えています。

「がんだけを狙い撃ち」する精度の高い治療
 放射線治療の副作用が心配な方もいらっしゃるでしょう。当院の新しい装置は、コンピュータで放射線の形や強さを細かく調整し、「がんの複雑な形に合わせてピンポイントで照射する狙い撃ち」(強度変調放射線治療、定位放射線治療)を得意としています。これにより、周りの正常な組織への影響を最小限に抑えながら、治療効果の向上が期待できます。副作用とからだへの負 担を抑え、治療中も普段通りの生活を続けていただけます。また、がんの種類によっては、これまでより短い期間で治療を完了できます(例:早期肺がんの場合、4日で治療が完了します)。

呼吸によるからだの動きも捉える ミリ単位の精度で、より正確な照射を
 肺や肝臓など、呼吸で動く臓器の治療には、特に高い精度が求められます。当院では、治療の直前・治療 中に画像撮影を行い、がんの位置をミリ単位で確認する「画像誘導放射線治療」を実践しています。さらに、患者さんの呼吸による体表面の微妙な動きもリアルタイムで追跡する「体表面誘導放射線治療」を併用します。これらの技術によって、体内の見えない部分の微細なズレまで正確に把握し、がん細胞を正確に狙い撃ちして周辺の正常な組織を最大限に守ることで、治療の精度をさらに高めています。

一人ひとりに寄り添う、認定施設の専門チーム
 当院は日本放射線腫瘍学会(JASTRO)の認定施設として、医師、看護師、診療放射線技師、医学物理士など、各分野の専門家が一体となって患者さんを支えます。私たちは患者さんやご家族との対話を大切にし、お一人おひとりに最も適した治療は何かを常に考え、日々の治療に向き合っています。

 放射線治療について、不安や疑問がございましたら、治療前のご相談から治療中の疑問まで、どのような段階でも、お気軽に私たちにご相談ください。                   
        

執筆者

放射線科 副部長  林 貴史
専門医・指導医 日本医学放射線学会放射線治療専門医/日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医・研修指導医/日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門領域・得意分野 放射線治療

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