健康を害さないお酒の適量ってどのくらい?

更新日:2016/12/22

「健康を害さない、お酒の適量ってどのくらい?」

忘年会、新年会などで「お酒」を飲む機会も多くなるこの季節。
今回のは「健康を害さない、お酒の適量」についてです。
 
「お酒は適量なら良いが、飲み過ぎると健康に良くない」とう話は昔からよく聞きます。
国立がん研究センターの研究では、「1日に日本酒を2合以上飲む人」では、食道がんは4.6倍、大腸がんは2.1倍にリスクが高まり、脳卒中リスクは1.4倍に高まることが近年報告されています。また、高血圧や糖尿病などの発症についても同様にリスクが高まることが知られています。

このような病気を発生させないためにも、お酒の適量、すなわち「1日純アルコール20g」までを守ることがまず大事です。
「1日アルコール20g」とは?おおよそビールなら500ml、日本酒なら1合 (180ml)、ワインならグラス2杯程度 (約240ml)、焼酎 (25度) なら100ml、ウイスキー・ブランデーならダブル60mlになります。

お酒の飲み方として大事なのは、お酒は極力毎日飲まない、できれば休肝日を週に2日以上作ることです。これで肝臓への負担を減らすことができます。

また、おつまみとしては、ビタミンB6を多く含むマグロやカツオなどの赤身の魚や牛レバーなどがお勧めです。ビタミンB6には動脈硬化や脂肪肝の予防、そして美肌を保つ効果などがあることが知られています。


以上のような「お酒のルール」を正しく守り、楽しく、そして健康的にお酒を嗜んで頂きたいと思います。

執筆者

総合健診センター センター長・部長  鎌田 智有
専門医・指導医 日本内科学会総合内科専門医・認定医/日本消化器がん検診学会総合認定医・指導医/日本人間ドック学会認定医・人間ドック健診専門医・人間ドック健診指導医/日本人間ドック学会健診情報管理指導士/日本総合健診医学会総合健診医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・上部消化管内視鏡スクリーニング認定医・大腸内視鏡スクリーニング認定医/日本消化器病学会専門医・指導医/日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医/日本消化管学会専門医・指導医/日本医師会認定産業医/日本禁煙科学会認定初級禁煙支援医/日本乳がん検診精度管理中央機構認定乳房超音波認定医/マンモグラフィ検診精度管理中央機構認定読影医
専門領域・得意分野 消化器がん検診/乳がん健診/予防医学/消化器内視鏡・経鼻内視鏡診療/ヘリコバクター・ピロリ感染症

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