よくわかる脳卒中のお話・・・その18

更新日:2018/02/22

超音波検査(エコー検査)とは

今回は『神経超音波検査』についてお話します。

まず超音波とは、人間の耳には聞こえないくらいの波長の短い空気の振動のことです。この超音波を人間の体に当てたとき、伝導速度の違いによって、性質の異なる臓器や組織の境界面で超音波の反射が起こります。

この反射(エコー)を画像として処理することで、身体の内部の状況を観察することができます。

脳卒中の診断の際には、頸動脈超音波検査および経頭蓋超音波検査が行なわれます。これは、頭部、頸部の血管の断面像をもとに、血管の血行動態や病変を評価する方法です。



頸動脈超音波検査
頸動脈のエコー検査では、頸部を上行する頸動脈の動脈硬化の程度を実際に目で見て評価することができます。動脈硬化が進行すると血管が狭くなり、最終的には詰ってしまいます。当然脳への血流が低下し、脳梗塞に至ります。   
                              

                                 

経頭蓋超音波検
また、経頭蓋超音波検査では頭蓋内の脳動脈の狭窄、閉塞の程度を評価することができます。脳動脈は非常に細い血管なので、頸動脈のように直接目で見て評価することは困難です。しかし、血流速度を評価することによって、その変化の具合で狭窄や閉塞の部位および程度を判断できます。場合によっては脳動脈や血管奇形の発見も可能です。 
                            
 
検査の方法は、超音波を発する装置を頸部および頭部の検査部位に当てるだけです。検査はおよそ20分程度で終了します。また、検査機器の移動が可能なので、入院中の方は病室で寝たままの状態で検査することもできます。



次回は、頭部SPECT(血流を測る検査)、脳血管造影検査について、詳しくご説明します。

執筆者

脳卒中科 副部長  井上 剛
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医/日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
専門領域・得意分野 神経疾患全般/脳卒中全般

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