血管外科とは、心臓と脳血管以外の、胸の大動脈から手足やお腹の動脈、静脈やリンパ管などの治療をする外科です。以前は、心臓血管外科と呼ばれていましたが、生活習慣病の増えている昨今、動脈硬化に関連した疾患が増加し、より専門的に治療を行う血管外科として細分化しています。当院血管外科では具体的に、大動脈瘤、大動脈解離、動脈硬化で血流が悪くなる下肢の末梢動脈疾患、血液透析のシャントの作製・修復、下肢静脈瘤などの治療に取り組んでいます。
動脈硬化は年齢を重ねる毎に進行しますが、動脈硬化に関連した血管疾患は生活習慣病との関りが大きく、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、喫煙などがその発症リスクを高めます。
その他の特徴的な要因を以下に挙げます。
冬の季節は寒暖差が大きいため大動脈瘤の破裂や大動脈解離を発症し、突然死するリスクがあります。また巻き爪、かかとのひび割れや魚の目などは、血流が悪い人の足に治りにくい傷を生じる要因になります。
生活習慣病によるこれらの病気の発症を未然に防ぐためにも、軽い運動を始める、食事をする際は血糖値の急激な上昇を抑えるために野菜から食べてみる、禁煙する、足の保湿やケアをするなど、日々少しずつ健康に良い習慣を積み重ねていきましょう。