よくわかる脳卒中のお話・・・その1

更新日:2016/12/07

脳卒中とは

脳卒中という言葉はみなさんよくご存じですが、その実態は意外と知られていないようです。
脳卒中とは「卒然として邪風に中(あた)る」という意味の言葉ですが、現在では、脳の血管が詰まったり(閉塞)、破れて出血したり(破綻)することによって起こる病気の総称とされています。

脳卒中の要因

脳卒中は、大まかに脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血に分けられます。

(1)脳梗塞
 脳の血管が詰まって血液が流れなくなり、酸素とブドウ糖が供給されなくなるために脳の組織が死滅してしまう病気です。脳梗塞はさらに、脳血管の動脈硬化によって起こる脳血栓症と、心臓などでできた血栓(血のかたまり)が脳の血管に流れ閉塞をきたす脳塞栓症とに分けられます。

(2)脳出血
 脳の細い血管が破れて脳の中に出血するものをいいます。通常は高血圧の人に高い頻度で起きます。

(3)クモ膜下出血
 脳の表面を走っている動脈が破れて出血するものです。多くは脳血管のこぶ(脳動脈瘤)の破裂により生じます。

このように、脳血管の閉塞や破綻といっても、その原因はさまざまですので、脳卒中の診断では各々にふさわしい治療の選択が必要になります。 


次回は、脳卒中のなかで最もよくみられる疾患である「脳梗塞」を起こした際に
どのような症状があるのか、具体的にお話します。
 
※気になる症状がある方は、まずかかりつけの先生にご相談ください。

執筆者

脳卒中科 副部長  井上 剛
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医/日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
専門領域・得意分野 神経疾患全般/脳卒中全般

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