よくわかる脳卒中のお話・・・その19

更新日:2018/03/05

頭部SPECT(スペクト)検査

脳卒中というのは、脳梗塞(脳血栓)、脳出血やクモ膜下出血など、脳の血管が詰まったり破れたりして起こる病気です。脳梗塞になると脳の血管が詰まるため、脳に血液が回らなくなり、栄養が足りなくなって、脳の細胞が死んでしまいます。

どれくらい脳に血液が足りなくなっているか、乏しくなった脳の血液の量を測るのが頭部SPECT検査です。

特に脳の太い動脈が詰まった場合は、詰まりを取り除く手術野バイパス手術を行なう前にこの頭部SPECT検査を行なって、どれくらい血液の流れが悪くなっているかを調べ、手術方法を決めます。

脳血管造影検査

次に、脳の動脈に造影剤を注入してレントゲンで脳血管を撮影する、脳血管造影検査というものがあります。これは昔からある検査なのですが、医学の発達した現在でも最も血管の状態がわかる検査です。

足のつけ根や腕の動脈からカテーテルという細い管を入れて、そこから脳の動脈に向けて造影剤を入れます。

この検査は、たった今しがた血栓が脳の動脈に詰まった場合、その血栓を溶解剤で溶かしたり、カテーテルで吸引して回収したりする時、脳の動脈瘤が破裂してクモ膜下出血になった場合や破裂した場所を知るためなど、直ちに脳の血管を知らなければならない緊急時に行ないます。





このように、脳卒中にはさまざまな検査があります、外来や入院病棟では、患者さんの状態に合わせていくつかの検査を予定します。

一度主治医の先生に、何のためにどのような検査をするのか、尋ねてみてはいかがでしょうか。



次回は、血栓溶解療法について、詳しくご説明します。

執筆者

脳卒中科 副部長  井上 剛
専門医・指導医 日本内科学会認定内科医/日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
専門領域・得意分野 神経疾患全般/脳卒中全般

メディカル
インフォメーション 検索

診療科・部門で探す