耳鼻咽喉・頭頸部外科

耳鼻咽喉・頭頸部外科では、耳・鼻・のどの多彩な疾患全体を広く扱っています。

  • 1.外来診療においては耳鼻咽喉・頭頸部外科領域全般にわたり対応しています。
  • 2.急性感染症(扁桃炎、扁桃周囲膿瘍など)、鼻出血、外傷などの救急疾患について、入院での治療や手術に対応しています。必要な場合は、他科と連携して治療にあたります。
  • 3.内視鏡下鼻副鼻腔手術、口蓋扁桃摘出術、喉頭微細手術などの手術を多く行っています。
  • 4.慢性副鼻腔炎に対して、内視鏡下鼻副鼻腔手術を積極的に行っています。難病である好酸球性鼻副鼻腔炎の治療を多く行っており、手術や生物学的製剤の使用によりQOLの改善を重視した治療を行っています。
  • 5.アレルギー性鼻炎に対する治療に積極的に取り組んでいます。薬による治療が不十分な場合、免疫療法や手術を組み合わせて治療します。
  • 6.補聴器・耳鳴り外来を設置しています。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1慢性副鼻腔炎
    薬での治療で改善が難しい場合には、内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っています。内視鏡下鼻副鼻腔手術では最新の内視鏡システムを用いて手術を行っています。難病の好酸球性副鼻腔炎の治療にも取り組んでおり、手術や最近登場した抗体製剤を用いた治療を行っています。
  • 2急性副鼻腔炎
    抗生物質での治療を行っています。重症な症例では点滴による投与も行います。
  • 3アレルギー性鼻炎
    内服薬・点鼻薬など様々な治療薬を組み合わせて最適な治療を行います。投薬で十分な効果が得られなければ、鼻の通りを良くする手術を行い症状を軽減させます。アレルギー性鼻炎の根本的な治療として舌下免疫療法にも対応可能です。
  • 4鼻中隔湾曲症
    手術で改善が見込まれる場合は、鼻中隔矯正術を行っています。
  • 5慢性扁桃炎・習慣性扁桃炎
    扁桃炎を繰り返し、生活に支障を来たします。1週間程度の入院で口蓋扁桃摘出術を行っています。
  • 6急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍
    急性扁桃炎は一般的な疾患ですが、強い咽頭痛や高熱を伴います。抗生剤による治療を行っています。急性扁桃炎が重症化した場合、膿がたまる扁桃周囲膿瘍になります。扁桃周囲膿瘍の場合は膿を出す処置を行ったり、入院での加療を行ったりしています。
  • 7突発性難聴・メニエール病
    突発性難聴は急に生じる難聴で、めまいを伴う場合があります。メニエール病はめまい・難聴を繰り返す疾患です。これらの疾患に対しては、ステロイド投与等の治療を行っています。入院での治療を行う場合もあります。
  • 8難聴・耳鳴り
    専門外来での治療を行っています。
  • 9頭頸部がん
    頭頸部には喉頭がん、咽頭がん、上顎がんや舌がんなど様々な癌が発生します。CTやMRI検査、組織の採取による検査などで的確な診断に努めています。

特徴・特色

鼻・副鼻腔領域の診療は特に力を入れています。副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術を積極的に行っており、多くの手術経験があります。手術には最新の内視鏡システムを用いており、良好な視野で安全な手術を行うことができます。副鼻腔は目や脳に隣接しているため手術時に周辺を傷つけると危険です。当院では、副鼻腔手術にはナビゲーションと呼ばれる、手術している部位が正しいかどうかを確認できる機器も利用しており手術の安全性を高めています。
好酸球性副鼻腔炎をはじめとした難治性の副鼻腔炎に対しても専門的に対応しています。再発を繰り返しやすい好酸球性副鼻腔炎の場合、近年進歩が見られる生物学的製剤を用いた治療も多く行い、良好な成績を得ています。

鼻・副鼻腔以外の疾患にも広く対応しています。入院が必要な救急疾患についても多く対応しています。

専門外来

補聴器・耳鳴り外来
耳鳴りの原因は、内耳の障害に伴う感音難聴と、難聴に伴う脳の反応、脳内の苦痛のネットワークが考えられています。

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実績

令和6年4月~令和7年3月

鼓室形成術・鼓膜形成術 6件
内視鏡的鼻・副鼻腔手術 144件
口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術 76件
喉頭手術(ビデオラリンゴサージェリー) 3件
嚥下障害・声帯麻痺手術 3件
気管切開術 18件
頸部腫瘍手術 15件
唾液腺腫瘍手術 6件
がん手術(上顎・口腔・咽頭・喉頭・唾液腺) 5件
その他 40件

診療科

専門外来

部門
(中央協力部門・診療支援部門)