脳神経外科

脳神経外科は、認知、意識、手足の動きなどといった生死に関わる疾患を扱う科です。交通事故などによる頭部損傷、脳出血、くも膜下出血、脳血栓(脳梗塞)などの脳血管障害、脳腫瘍、水頭症、物忘れ、歩行困難、頭痛、めまい、首・肩・腰などの痛みやしびれ、など非常に幅広い病気をカバーしています。 また、当科の特徴としては、24時間365日、岡山市内はもとより近隣住民の皆様の健康を守るべく、脳神経疾患における初期対応から高度な治療を必要とする3次救急まで幅広い患者さんのニーズに応える診療体制を確立すべく努力している点です。 本年度からは脳神経外科専門医常勤4名、後期研修医1名の計5名体制で、外科手術を含む救急疾患に切れ目のない対応が可能となりました。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1疼痛症状
    頭痛、頸部痛、腰痛、四肢の痛みなど
  • 2神経症状
    めまい、ふらつき、おう吐、手足の麻痺、言語障害、ろれつが回らない、物が二重に見えるなど。また、認知症などの計算、認識力、記憶力などの低下の問題、そして生命の危険性が高く緊急手術などを要するくも膜下出血(脳動脈瘤破裂による)、脳出血(脳の血管が切れる)
  • 3頭のけが
    脳梗塞(脳の血管が詰まる)、交通事故、転落・転倒などによるけが
  • 4脳血管内治療
    血管の中にカテーテルという細いチューブを入れて治療する脳血管内治療です。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤、脳梗塞の原因となる頸動脈狭窄やその他の脳血管狭窄、耳鳴りや眼症状で発症する硬膜動静脈瘻、脳出血の原因となる脳動静脈奇形などについて、カテーテル治療や手術、薬での治療も含め、患者さんそれぞれに合った治療方針をご案内します。
  • 5目の症状
    眼瞼下垂、眼球運動障害、眼振、視神経炎
  • 6脊椎・脊髄疾患
    ・頸椎変性疾患(ヘルニア、頚椎症)、頸椎後縦靭帯骨化症
    ・腰椎変性疾患(ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、すべり症、分離すべり症)、圧迫骨折
    ・脊髄・脊椎腫瘍
    ・キアリ奇形、脊髄空洞症
    ・脊髄血管障害

    痛み、しびれに関しては、まず頸および腰神経根ブロックなど各種の保存的加療を行い、効果が少ない場合に外科的加療を考慮します。
    手術は、ほぼ全例に手術用顕微鏡を用い、繊細で安全な(合併症の非常に少ない)手術を行っており、患者様の高い満足度を得ています。
    骨粗鬆症性椎体圧骨折に対するバルーン椎体形成術や、腰椎側弯症・後湾症に対する前外側固定術(OLIF, XLIF)など最新で、かつ低侵襲な(患者様にとって負担の少ない)加療を行っています。
  • 7水頭症、脳腫瘍などによる認知症
    正常圧水頭症を中心とした、いわゆる、手術で治る認知症に対する外来です。2010年NHKスペシャルで当科部長、小野成紀が取り上げられました。物忘れ、歩き方がへたになった、おしっこが間に合わなくなったなどの症状があるかたは、この病気の可能性があります。一度受診されることをお勧めいたします。
  • 8脳下垂体腫瘍
    多くはホルモン異常を来す脳の深部にある小さな臓器が良性腫瘍として徐々に大きくなる病気です。ホルモンによりさまざまな症状を引き起こしたり、眼の症状を起こしたりする疾患で、多くは手術により腫瘍を摘出することで症状を無くしたり軽減することが可能です。当科では、最先端の神経内視鏡のみで患者さんに負担をできるだけ少なく腫瘍を摘出することが可能です。
  • 9小児脳神経疾患
    こどもの脳・脊髄・神経を扱う外来です。水頭症、狭頭症、二分脊椎、てんかん、発達障害、心身症、脳炎・脳症、脳・脊髄腫瘍、もやもや病など脳血管障害、末梢神経疾患などのうち、主に手術で治る病気の治療を行います。
  • 10未破裂脳動脈瘤
    くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤が破裂する前に発見され、どうしたらよいのか悩んでいらっしゃる方からのご相談を受け、治療方針をご案内します。
症状や病気の性質によっては内科、整形外科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、精神科などと密に連携をとりながらこのような幅広い病気に対応していきます。

特徴・特色

我々の科では、いわゆる軽微な頭痛からくも膜下出血や脳腫瘍など困難な手術まで、前述の幅広い、脳・脊髄・神経疾患に対して、岡山でもtopクラスの高度な脳神経診療が、24時間、365日いつでも対応できることが特徴的です。

また、脳の精密検査などは予約から結果の説明まで比較的長いことが多いですが、当院ではこのような検査も小回りのきくフットワークで可能な限り迅速に対応することが可能です。手術日は原則月曜日と木曜日で緊急手術は随時行っており、外来日はほぼ毎日となっています。また、当科では大学附属病院としてふさわしい高度な治療を必要する疾患にも対応可能となっており、脳の深部にできた癌や腫瘍の摘出に対して最先端の内視鏡を用いた手術を行うことが可能となっています。

さらに、非常にまれで、手術治療を行う脳外科医が全国でも限られている、子供の頭、顔面などの生まれつきの変形や異常(クルーゾン病やアペール症候群などのいわゆる頭蓋縫合早期癒合症など)に対する手術治療も行うことができます。脊髄・脊椎疾患についても、岡山県下有数の実績を自負しており、難度の高い手術から低侵襲手術まであらゆる手術が可能です。加えて、脳動脈瘤などのコイル塞栓術や頸動脈ステント、脳血栓に対する溶解、血栓回収などの血管内治療においても内科治療、外科治療以外のオプションが行える県下で数少ない病院の一つとなっています。

専門外来

脳血管内治療外来
開頭手術(直達手術)の他に、血管の中にカテーテルという細いチューブを入れて治療する脳血管内治療を行っています。

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手足のしびれ・痛み・腰痛外来
背骨の老化に起因する脊椎・脊髄疾患について、安全でかつ誠実な加療を行っています。

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実績

平成28年4月~平成29年3月

総手術件数 302件