
川崎医科大学総合医療センターは、12床の集中治療室(ICU)と12床の高度治療室(HCU)で重症患者管理を行っています。
ICUでは患者さん2人に1名の看護師、HCUでは患者さん4人に1名の看護師が常時対応し、行き届いたケアを行っています。
ICUでは入室患者の多くは開心術をはじめとした外科、脳神経外科の予定及び緊急手術後ですが、HCUでは救急外来から入院となる患者さんも多く、特に重症な患者さんはICUに転床して治療します。

大きな特徴は、岡山の中心部に位置する唯一の総合病院であるため、夜間の救急車による救急搬送の選択肢病院として機能しています。
それら患者の中にはICU・HCUで管理すべき患者さんも多く含まれ、日中のベッドコントロールを上手に行いながら夜間の患者さんに備えています。
また当院の特徴として慢性腎不全患者さんに対する血液透析室を有し、日々多くの透析患者さんの管理をしているため、腎障害を有する重症病態患者さんや手術適応患者さんが多く緊急紹介来院することです。
それらの患者さんに対しても紹介を受けた医師とともに腎臓内科医とともに集中治療医が24時間対応しています。
患者管理は原則として各科主治医のオープンタイプのICUですが、集中治療専門医が麻酔・集中治療科に5名および集中ケア専門看護師1名、集中ケア認定看護師2名が在籍しており、重症な臓器不全に対してはきめ細やかな管理の提供ができるようになっています。
また、HCUと隣り合わせで併設することにより、従来のICU管理期間(14日)を超過した重症患者も一般病棟に退室させることなく、一貫した治療の提供ができます。
また、医師・看護師ばかりでなく臨床工学技士も夜24時間常駐しているため、PCPSやIABPなどの循環補助や緊急の血液浄化もストレスなく行っています。