
麻酔・集中治療科は現在11名の常勤医と5名の非常勤医で、中央手術室と集中治療室を管理しています。中央手術室は8室の手術室と4室のIVR(放射線画像下治療室)を備え、年間5,000件以上の手術が行われており、うち2,500件以上(全身麻酔全例を含む)が我々の麻酔管理下での手術となっています。集中治療室はICU12床とHCU12床の両者で年間1,600名以上の重症患者が入室しています。大手術を受ける患者さんにとっては術前から術中、術後まで一貫した周術期管理が大変重要です。我々は、術前に患者さんを診察し全身状態を把握した上で麻酔計画を立て、術中の麻酔管理のみならず術後の全身管理や疼痛管理までを通して、患者さんに安全で快適な周術期を過ごしていただくために日夜努力しています。
中央手術室、集中治療室は共に多職種によるチーム医療実践が重要になっており、麻酔科医はそのチームリーダーとしての重責を担っています。大手術を受ける患者さんは、周術期管理センター(PERIO)を外来受診していただき、外来看護師や手術室/ICU看護師、薬剤師、リハビリセンターによる問診や説明を受け、必要に応じて歯科や栄養管理部を受診し手術までに全身状態を向上させる努力をします。集中治療室では、大手術後の患者さんの他にも敗血症や多臓器不全などの重症患者さんが収容されますが、毎朝主治医、麻酔科医、ICU看護師、理学療法士、臨床工学技士、管理栄養士によるカンファレンスが行われ、患者さんごとにその日の治療方針の決定と確認がなされ、1日も早い社会復帰を目指した管理が行われています。術後痛の強い手術に対しては、積極的な持続神経ブロックや鎮痛薬の持続静注などで対処していますが、麻酔科医、手術室看護師、薬剤師、臨床工学技士からなる術後疼痛管理チーム(POPSチーム)がその効果判定や機器の安全管理を行っています。一般病棟における患者さんの呼吸管理をサポートする呼吸サポートチーム(RST)や一般病棟での患者さんの急変に対応する急変対応チーム(RRT)も麻酔・集中治療科医がリーダーを務めています。