中央放射線部

業務概要

部長 加藤 勝也
放射線科部長(総合放射線医学教授)

中央放射線部は最新の医療機器を用い、放射線検査、血管内治療をおこなう診断・IVR部門と高精度放射線治療装置を用い治療をおこなう放射線治療部門の2部門からなる中央協力部門で、以下のような業務を担当しています。

放射線診断部門
  • 画像診断センター:一般撮影、透視撮影、CT、MRI、手術中撮影・透視、RI、PET/CT
  • IVRセンター:血管内治療・CTガイド下手技・治療

※IVR(インターベンショナルラジオロジー)とはエックス線透視やCTを見ながら体内に細い管(カテーテルや針)を入れて生検、低侵襲治療等の手技をおこなうことです。


放射線治療部門
  • 放射線治療センター:放射線治療

RI、PET/CT、放射線治療を除き、当直体制により24時間診療をサポートしています。


NEWS

放射線治療装置2台目臨床稼働開始!

2025年4月から放射線治療装置2台目が臨床稼働開始となりました。現行のリニアックと同様の種類の最新バージョンであるVARIAN社製のTrueBeam3.0を納入しています。また、SGRT(体表面画像誘導放射線治療)も可能なBrainLab社製のExactrac Dynamic 2.0を日本で初めて新規納入し、最新の技術も取り入れた装置で治療を行うことができます。

X線TV装置更新!

2025年7月からX線TV装置の機器更新を行い、新たにキャノンメディカルシステムズ社製のAstorex i9を導入しました。これまでのTV装置同様の検査はもちろん、患者さんを第一に考えた動きや、画質、被ばくの低減に優れた機能を持った装置になっています。

MRI新規導入により3台体制に!

2025年10月からこの度、Canon製Vantage Fortian 1.5Tを新たに導入し、3台体制での運用を開始いたします。新装置の導入によって、より質の高い医療サービスをご提供し、地域医療のさらなる充実に貢献してまいります。

特徴・特色

中央放射線部では、院内各診療科や地域医療機関より検査・治療の依頼を受けて、迅速な対応と適切な情報提供に努めています。
中央放射線部は、画像診断センター、IVRセンター、放射線治療センターの3部門から構成されており、大学病院の責務を果たすべく、全ての分野において最新鋭の装置を導入しています。
また、放射線診療を受ける者の医療被ばくの防護を目的に、医療用放射線に係わる安全管理のための体制の確保として、以下の指針を策定しています。



川崎医科大学総合医療センター 診療放射線の安全利用のための指針

装置などの紹介

種類 装置名 台数
放射線治療装置
治療用位置決めCT装置
Varian社製True Beam 2
BrainLab社製 ExacTrac 1
BrainLab社製 ExacTrac Dynamic 1
キャノンメディカル社製Aquilion / LB 1
X線CT装置 キャノンメディカル社製Aquilion PRIME 2
キャノンメディカル社製Aquilion PRIME SP 1
MRI装置 Philips社製 Ingenia 3.0T CX 1
Philips社製 Achieva1.5T 1
キャノンメディカル社製Vantage Fortian 1
PET/CT検査 GE社製Discovery IQ 1
シンチカメラ キャノンメディカル社製SYMBIA E 1
バイプレーンIVR装置
ハイブリッドIVR装置
循環器専用IVR装置
IVR-CT装置
Azurion 7 B20/15 1
キャノンメディカル社製 INFX-8000C 1
Philips社製AlluraF10/10 1
キャノンメディカル社製 INFX-8000C+Aquilion PRIME 1
一般X線撮影装置 キャノンメディカル社製RADREX 4
FPDシステム コニカ社製AeroDR システム 1式
骨密度測定装置 東洋メディック社製Discovery 1
乳房撮影装置 シーメンス社製MAMMOMAT Inspiration 1
シーメンス社製MAMMOMAT 1000 1
X線透視装置 キャノンメディカル社製Astorexi9 1
日立社製 CUREVISTA 2
歯科X線検査 モリタ製作所製パノラマ装置ベラビューIC5 1
モリタ製作所製デンタル装置アイエックス 1
移動型X線撮影装置 島津社製MobileArt Evolution 6
移動型X線透視装置 シーメンス社製ARCADIS Orbic3D 1
GE社製 OEC 9900 Elite 1
Philips社製 BV Endura 1
GE社製 OEC 21cm CFD Super C-Arm 1
3Dワークステーション FUJIメディカル社製 VINCENT 1
ザイオ社製 ZAIO 1

スタッフの内訳

診療放射線技師:38名 (正職員:31名 嘱託職員:4名 アルバイト:3名)

2024年12月1日時点


出身校

認定・専門資格取得者

高度医療機器を扱う診療放射線技師は、チーム医療における重要な役割を担っています。専門的な知識を更に高め、高度な医療に貢献するため種々の資格取得を奨励しています。
当院放射線技師の資格取得者(数)を下記に示します(2025年4月1日現在)。


  • 博士(保健学) 1名
  • 修士(保健学) 2名
  • 第一種放射線取扱主任者 12名
  • 医学物理士 2名
  • 放射線治療専門技師 4名
  • 放射線治療品質管理士 3名
  • 検診マンモグラフィ撮影技術認定 3名
  • X線CT認定技師 3名
  • 血管撮影・インターベンショナル専門診療放射線技師 2名
  • 核医学専門技師 3名
  • 救急撮影認定技師 1名
  • 第一種作業環境測定士 1名
  • 実習指導者等要請講習受講者 4名
  • 第一種衛生管理 1名
  • 衛生工学衛生管理者 1名
  • 日本DMAT 1名

主な検査・治療

  • 一般撮影
  • CT検査
  • MRI検査
  • IVR
  • 核医学検査
  • 放射線治療

一般撮影

目的

撮影では、体の骨や胸、お腹などのX線写真撮影、マンモグラフィ、骨塩定量測定、胃や大腸等の撮影をするX線透視検査を行っています。 どの検査もX線を使用しています。



注意事項
  • ネックレス・イヤリング・ピアスなどのアクセサリー類、シャツのボタン・カイロなどは検査の診断の妨げになります。検査の時は原則としてはずして頂きます。また、検査衣に着替えていただくこともあります。
  • 妊娠や妊娠の可能性のある方は検査前にスタッフにご相談ください。


X線撮影検査

X線撮影検査では目的とする体の部位にX線を当てます。体を透過したX線の吸収差で白黒の画像が出来ます。このX線の吸収差から胸やお腹などの状態が分かります。骨のX線撮影では、骨折や関節の脱臼などの診断ができます。
呼吸による動きがある場合は息を止め撮影をすることがあります。



骨塩定量測定

X線を用いて骨を構成しているカルシウムなどの量(骨量)を測定し、骨の強度を調べる検査です。 骨密度検査とも呼ばれ骨粗鬆症や薬剤による骨量の減少などの診断を目的に行います。
当院では、DEXA法(Dual-energy X-ray Absorptiometry)を用いて検査をします。
2種類のエネルギーのX線を測定部位に照射することにより骨成分を他の組織と区別して測定する方法です。測定部位は腰椎、股関節(大腿骨頚部)です。検査時間は腰椎、股関節ともに5分程度です。 2部位でも10分程度です。腰椎や股関節(大腿骨頚部)に人工骨頭などの体内金属がある場合には、測定部位の変更や計測が行えないことがありますので事前に担当スタッフにお知らせください。



マンモグラフィ

マンモグラフィはX線を用い、乳房を撮影します。小さなしこりや、早期の乳がんによく見られる微細な石灰化を見つけるのに有効です。また悪性のものだけでなく良性の病変も発見することができます。
撮影は乳房を上下または左右から圧迫し、薄く平らにした状態で撮影します。
その際痛みを伴うことがありますが、痛みの感じ方は個人差があります。
痛みが耐えられない時は、遠慮なく担当のスタッフに伝えてください。

※乳房を薄くするほど被曝線量を減らすことができますので、ご協力をお願いします。

更衣は上半身の服はすべて脱ぎ、備え付けの検査着(マント)を羽織ります。



X線透視検査

X線を使用して人体内部をリアルタイムに観察できる検査です。X線透視では様々な検査や治療が行われます。また、検査の目的に応じた造影剤を使用します。造影剤は飲んだり、体内に挿入している管に注入することで体内の臓器の状態が観察しやすくなります。

  • 検査によっては、前処置や食事制限が必要となります。
  • 検査の内容によっては体位変換の協力をお願いします。

CT検査

目的

CTとは、コンピュータ断層撮影装置(Computed Tomography)の略です。
身体にX線を照射し、透過したX線量の差をデータとして集め、コンピュータで処理することによりさまざまな角度の画像を作成することができます。
また得られた断面像を再構成することにより、輪切り以外の断面像を表示したり、3D画像を構築したりすることができます。
全身をさまざまな目的で検査しますが、特に脳内出血、肺の病気、骨折の検出などに有効です。



装置

計3台(キャノンメディカル社製 Aquilion PRIME×2  Aquilion PRIME SP×1)



検査の流れ
  • 必要に応じて検査着に着替えます。
  • 撮像する部位に金属がある場合は、可能であれば外していただきます。
    (頭頚部の検査の場合:ヘアピン・ピアス・ネックレス・入れ歯・カツラ等、胸腹部の検査の場合:ブラジャー・金属のボタン・ジッパー・ホック・ボディピアス等)
  • 検査台に寝て、撮影を行います。
  • 検査部位によっては息を止めて撮影を行います。
  • 検査目的により、血管に針を刺して点滴をとり、そこから造影剤を注入する場合があります。
    (造影剤は体内に入れると熱く感じることがありますが、問題はありません。使用後気分が悪くなった時は迅速に対応する体制を整えておりますので、安心して検査をお受け下さい。)


検査所要時間

単純CT検査:5~10分程度
造影CT検査(造影剤を静脈から注入しながら行う検査):10~20分程度



検査の注意事項
検査前
  • 医師からの特別な指示がない限り、食事制限は不要です。
    水分(水、お茶)は積極的に摂取してください。
  • 妊娠中又はその可能性のある方は、事前にお知らせください。

検査中
  • 検査中は体を動かさないようにお願いします。

検査終了後
  • 食事、入浴の制限はありません。

造影剤を使用する場合
  • 造影剤アレルギー、重い甲状腺疾患、気管支喘息の治療中または既往歴がある方はお知らせください。
  • 造影剤を使用された方は、造影剤の排泄を促すために水分を多めにとってください。
    副作用の少ないお薬ですが、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがあります。
    検査終了後に緊急時の連絡先を書いた紙をお渡しするので、何かあればすぐにご連絡ください。


当院での主な検査

CTアンギオグラフィー

造影剤を用いて体中の血流評価を行う検査です。3D画像を作成することができます。



心臓CT
目的

心臓を栄養する冠動脈を主に調べる検査です。



方法
  • 検査前に心拍数を測定します。
  • 心拍数が高い場合は、検査に最適な心拍数(HR=60程度)になるように、適宜βブロッカー(心拍数を下げるお薬)を内服します。(※検査開始までに待ち時間が発生する場合があります。)
  • 血管に針を刺し、点滴をとります。
  • 検査台の上に仰向けに寝て、心電図を装着して撮影を行います。
  • 15秒程度の息止めを数回行います。
  • 冠動脈を評価しやすくするため、通常はニトロ舌下錠という血管を広げるお薬を使用します。
  • 心拍数の高い方には、さらにβブロッカーを点滴から投与します。
  • 造影剤を点滴から注入します。


検査所要時間

検査は20~30分程度です。心拍数によっては、検査開始までに2時間前後お待ちいただきます。



大腸CT(CTコロノグラフィー)
       【詳細は総合健診センター「CTによる新しい大腸がん検診のご案内」をご確認ください】
目的

CT装置で大腸を撮影し、コンピューター処理によって3D画像を作成し、大腸の癌やポリープ、 腸管の狭窄・癒着などを調べる検査です。


方法
  • 食事制限などの前処置により腸の中をきれいにします。
  • 検査着に着替えて、検査台に寝ます。
  • 肛門よりチューブを挿入し、炭酸ガス自動送気装置により大腸を拡張させます。
    検査中は注入されたガスでお腹が張りますが検査終了後はすみやかに改善します。
  • 通常うつ伏せと仰向けにて、息を止めて撮影を行います。
検査所要時間

20分程度です。



検査前後の注意事項

腸の中をきれいにするため食事制限などの前処置を行います。
妊娠中又はその可能性のある方、植込み型除細動器または心臓ペースメーカーを装着されている方は、事前にお知らせください。



内臓脂肪測定CT
目的

メタボリック・シンドロームの評価を目的として行う検査です。人間ドックのオプション検査の1つです。
おへその高さで断面像を撮影し、皮下脂肪の厚み、腹腔内脂肪の断面積や分布を調べます。



方法
  • 必要に応じて、検査着に着替えます。
  • 撮影部位(おへそから上下20㎝程度の腹部領域)に締め付けがないようにしてください。
  • 検査台に寝て、撮影を行います。
  • 10秒程度息を止めて撮影を行います。
検査所要時間

5分程度です。

MRI検査

MRIとは
目的

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)検査は、強力な磁石を内蔵した装置の中に入り、磁気の力を利用して身体のあらゆる断面や脈管などを撮影する検査です。放射線による被ばくは一切なく画像診断が行える検査です。



MRIの原理

人の体は半分以上(約50~80%)が水分でできています。MRIでは、この体の中の水分(水素原子)に対して「磁力」や「電磁波」を用いることにより、核磁気共鳴という現象を起こし、収集したデータを画像化しています。そのため、体内において水分が多い脳や脊髄、肝臓などの撮影に優れています。それとは逆に、空気やガスが多い肺や腸管などに関しては検査が困難とされています。
 MRI装置は磁力を使って検査を行うため、装置ごとの「磁力の強さ」が検査に大きく影響を及ぼします。そして、この磁力の強さはテスラ(T)という単位で表され、テスラが大きいほど性能が良く細かい検査を行うことができます。現在、医療施設では「0.4テスラ、1.5テスラ、3テスラ」の3種類の性能のMRI装置が主に使用されています。当院では、1.5テスラと3テスラの装置を用いて検査を行っています。



装置

当院は、PHILIPS社3.0T、1.5T、Canon社1.5Tの3台が稼働しています。

Canon社1.5Tの詳細はこちら

MRI検査前の注意事項

 MRIは非常に強力な磁場を用いて検査を行うため、金属製の物をMRI室内へ持ち込むとMRI装置に強力な力で吸引され、非常に危険です。また、電子機器や体内に埋め込んである機器等もMRI室内へ持ち込むと異常や誤作動を起こす場合があるため、検査前に確認をする必要があります。必要に応じて、検査衣に着替えていただく場合があります。MRI室には鍵のかかるロッカーを用意していますのでご利用ください。検査室に入る前に、スタッフが金属類の外し忘れが無いかを確認させていただきますので、ご協力をお願い致します。



事前に確認が必要な内容
  • 心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
  • 除細動器を埋め込んでいる方
  • 脳動脈瘤クリップを使用している方(チタン製は可)
  • 人工内耳、人工中耳を埋め込んでいる方
  • 聴性脳幹インプラントを埋め込んでいる方
  • 可動型義眼を使用されている方
  • ステントを留置している方
  • 妊娠中、もしくは妊娠の可能性がある方
  • マグネット式の義歯を使用されている方
  • アートメークをされている方
  • 入れ墨をされている方
  • カラーコンタクトをされている方
  • ネイルアートをされている方
  • 補聴器を装着されている方
  • 閉所恐怖症のある方
  • 外せる金属類をお持ちの方(鍵・ヘアピン・入れ歯・時計・ネックレス・アクセサリー・湿布・カイロ・貼り薬・駐車券・カード類・サポーターなど)


MRI検査の流れ
  • 検査前の確認ができたら、MRI室に入室して検査になります。
  • 寝台に寝ていただきリング状の装置の中に入った状態で検査を行います。
  • 検査中は工事現場のような大きな音がします。初めてお聞きになる方は驚かれるかもしれませんが、特に心配する必要はありません。大きな音を緩和させるために耳栓や耳当てをして検査を行います。
  • 検査時間は15分~30分程度になります。検査部位によってはそれ以上かかる場合もあります。検査中はできるだけ体の力を抜いて、リラックスして検査をお受けください。検査中に動いてしまうときれいな画像が取得できませんのでできるだけ動かないようにしてください。
  • 検査中は室外からモニタで患者さんの様子を確認しております。また、患者さんには緊急連絡用のブザーを持っていただきます。検査中に具合が悪くなった場合などは、遠慮なくブザーでお知らせください。
  • 検査部位によっては、呼吸制御が必要な検査もあります。息を止めた状態で撮影することもありますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。


造影剤を用いた検査について

検査によっては、詳しく調べるために造影剤を体内に投与して検査することがあります。
検査前に看護師に点滴を確保してもらい、検査の途中でその点滴から造影剤というお薬を流していきます。

 造影剤を使って検査することにより、新しい病変が見つかったり、病変の性質についてより詳しい情報を得たりすることができます。検査内容や造影剤の必要性を充分ご理解していただいた上で使用します。副作用の少ない薬ですが、稀に副作用が起きることがあります。注入後、気分が悪くなったときは迅速に対応する体制を整えておりますので、安心して検査をお受けください。造影検査後、数日後に遅れてじんましんや発赤などの症状が出ることがまれにあります。検査終了後に、緊急時の連絡先を書いた紙をお渡し致しますので、症状が出た際にはすぐにご連絡ください。また検査後は、水やお茶などの水分を積極的に摂取してください。


当院での主な検査

脳MRI

 脳MRI検査では、脳梗塞や脳腫瘍、脳出血などの脳血管疾患の有無を調べることができます。その他に、てんかんや認知症の診断にも用いられています。また、脳動脈瘤や動脈硬化など、わずかな異常を早期に発見することで、脳の病気を未然に予防することが可能です。MRI検査では、さまざまな撮影方法を用いて、脳実質や脳血管を任意の方向で確認できるのが特徴です。


検査時間 10分



心臓MRI

 造影剤を使用せず、冠動脈(心臓を取り巻く動脈)の小さな病変を鮮明に描出し、心臓内の血液の流れや心臓の壁の動き、ポンプ機能の状態がわかります。
造影剤を使用した場合、心筋内のごくわずかな心筋梗塞を検出することができます。また、心筋の血流状態を画像化することも可能です。

検査時間 60分程度



上腹部MRI

 超音波検査とは異なった視点で、肝臓・膵臓・胆のうを中心とした上腹部を詳細に検査します。超音波検査の弱点である、空気(肺の空気や消化管の空気など)や骨の影響を受けることなく、高い精度で小さな病変を検出できます。また、「MRCP検査」では、胆道(胆管・胆のう)や膵臓の中を通る膵管を細かく検査できます。

検査時間 20分程度
注意事項 検査によっては4時間程度の絶食が必要な場合があります



女性骨盤MRI

超音波検査では得られない疾患、子宮筋腫や卵巣腫瘍の位置なども正確に情報を得ることができます。また、子宮頸がんの早期発見に有効な子宮頸部細胞診検査と合わせて実施することで、より精度の高い婦人科検査となります。

検査時間 15~20分程度



前立腺MRI

近年では装置ならびに撮影技術の向上により、微小な早期前立腺がんの発見が可能になりつつあります。特に見逃しがちであった部位のがんなどを高感度で発見でき、浸襲性(X線被ばくや苦痛など)がなく、且つ、がん病巣を高感度に検出できるのが特長です。PSA検査と組み合せることで疾病の発見率を高めます。

検査時間 15~20分程度



関節MRI

骨、関節、靭帯などの構造や状態を画像化することが可能です。また、複数の画像を撮像することで、骨、靱帯、軟部組織の腫瘍などの性状を把握することもできます。 スポーツ障害では、靱帯損傷や筋断裂、膝関節の半月板損傷などの診断に適しています。変形性膝関節症では、軟骨のすり減り具合や関節部の炎症を確認できるため、治療方針の決定に役立てられています。

検査時間 15~20分程度



脊椎MRI

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など、脊椎疾患の描出に優れています。椎間板の変性や脱出の有無とその程度、骨棘や靭帯による硬膜嚢の圧排の有無、脊髄圧迫の程度や変性の有無などが観察できます。

検査時間 15分程度



その他当院では様々な検査を行っています。

IVR(血管造影検査・治療)

概要

IVRとは、インターベンショナルラジオロジーの略で、リアルタイムの画像(X線透視、CT透視、エコー)を見ながら、体内に細い管(カテーテルや針)を挿入して、低侵襲治療や生検などの手技を行うことです。

血管造影は、血管の状態や血液の流れを観察し、治療を行うために実施されます。血管の閉塞や狭窄の有無、腫瘍に栄養を供給している血管を調べたり、血管が関与している病気を詳しく調査したりすることができます。また、狭くなった血管を拡張したり、腫瘍に栄養を運ぶ血管を閉塞させたりするなど、治療を行うことも可能です。

血管造影装置

当院では、80列マルチスライスCT(キャノンメディカル・Aquilion PRIME)と血管造影装置を一体化させたIVR-CT装置や循環器専用装置(Philips社製Allura FD10/10)など、合計4室に血管造影装置を導入しております。中でも、手術室に血管造影装置を組み合わせたハイブリッド手術室の導入は、カテーテル血管内治療と外科的治療を併用したアプローチを可能にします。

当院での検査・治療

血管塞栓術(放射線科)

外傷による出血、腫瘍・血管奇形・動脈瘤などからの出血、消化管出血(胃・十二指腸潰 瘍、大腸憩室、胃・十二指腸静脈瘤など)、喀血(肺癌、気管支拡張症、肺真菌症、結核 など)、難治性鼻出血、術後出血などが主な対象です。個々のケースについて、他の治療法と比較検討し、塞栓術がより有効で安全と判断した場合に行います。



CTガイド下検査・治療(放射線科)
生検

CTを撮影し、画像を確認しながら針を病変部まで進めていき、組織の一部を採取します。病変の確定診断の一つとして行われ、治療方針の決定に役立てます。


ドレナージ

体内に貯留した血液や膿、滲出液、消化液、空気などの不要物質を体外に排泄する治療です。CTを撮影し、画像を確認しながら目的部位まで針を進めます。そこに管(カテーテル)を留置し、体外に不要物質を排泄します。



静脈奇形に対する硬化療法(放射線科)

主にポリドカノールフォームを用いた硬化療法を施行しています。フォームは硬化剤と二酸化炭素ガスを混和して作成します。ポリドカノールは推奨用量内であれば最も安全な硬化剤と考えられ、またフォームを作成する際にも血液に吸収されやすい二酸化炭素を使用することにより、安全性に配慮しています。疼痛を主訴とする患者さんには疼痛軽減効果が期待されます。



肝動脈化学塞栓術(放射線科・内科)

肝癌は、進行すると肝動脈の血流が豊富になり、異常血管が腫瘍を栄養するようになります。足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓内の腫瘍を栄養する細い動脈までカテーテルを進めて抗癌剤や塞栓物質を入れ血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させる治療です。



腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(血管外科)
                     【詳細はこちら(大動脈瘤(胸部・腹部・解離)専門外来)

腹部大動脈にできた動脈瘤に対してお腹を切らずにステントグラフトという金属の骨格構造を持つ特殊な人工血管により動脈瘤に蓋をし、大動脈瘤にかかる圧力を減らす治療です。
大動脈瘤は切除されず残りますが、瘤は次第に小さくなる傾向がみられます。また、たとえ瘤が縮小しなくても、拡大を防止することで破裂の危険性が少なくなります。



下肢動脈・腸骨動脈血管形成術(血管外科)
                         【詳細はこちら(閉塞性動脈硬化症専門外来)

閉塞性動脈硬化症による下肢動脈の狭窄や慢性完全閉塞病変をバルーンやガイドワイヤー、ステントを用いて血流を改善させる治療です。



透析シャント血管形成術(血管外科)
                            【詳細はこちら(透析シャント外来)

透析シャントの狭窄や閉塞を、バルーンや吸引カテーテルを用いて血流を改善させる治療です。



経皮的冠動脈インターベンション(内科 循環器部門)

狭心症や心筋梗塞の原因となる心臓血管の狭窄や閉塞を、バルーンやステントを用いて広げ、血流を改善させる治療です。



脳動脈瘤コイル塞栓術(脳神経外科)

カテーテルを脳の血管まで進めて、脳動脈瘤内にコイルを充填することにより脳動脈瘤の破裂を予防する治療です。
脳動脈瘤の入口が広い場合や形状が不規則な場合は、複数のカテーテル、バルーン、ステントを使うこともあります。



急性期脳梗塞、脳塞栓症に対する血栓除去術(脳卒中科)

極微細なカテーテルを頭蓋内血管まで挿入し、血栓を取り除き、血流を改善させる治療です。

核医学検査

PET/CT検査について

<GE社製Discovery IQ>


検査の概要

 PET(ペット)検査は、がんなどの病変を検査する画像診断法の一つです。PETは「陽電子放出断層撮影法」を表す、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略です。
 検査薬18F-FDGを用いたPET検査では、微量の放射線で目印をつけたブドウ糖を体内に投与して、専用のカメラで撮影すると、がん細胞が光っているように表示され、がんの位置や大きさ、活動の状態を判断することができます。
 CT検査やMRI検査では形態の異常を診るのに対し、PET検査ではブドウ糖代謝などの機能から異常を診ています。形態の情報だけでは診断が困難な場合に、機能の情報を診ることで診断の精度を上げることができます。

※当院で使用可能な検査薬は、18F-FDG、18F-flutemetamol のみとなります。(2024年10月31日時点)


PET検査薬 18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)について

 18F-FDGとは、ブドウ糖(グルコース)に目印となる陽電子放出核種(18F)を合成した薬剤です。性質はブドウ糖とほとんど同じで、体中の細胞がブドウ糖としてFDGを取り込みます。がん細胞は通常の細胞より多くのブドウ糖を取り込むため、FDGが集中します。また、がんの悪性度が高いものほどブドウ糖(FDG)を多く取り込む性質があります。


検査の原理

 18Fは周囲の電子と反応して放射線(γ線=ガンマ線)に変わる特徴があり、このγ線の出る場所と量が、ブドウ糖を消費する細胞の目印となります。細胞に取り込まれたFDGが反応し、放出される放射線(γ線)を体の外からPETカメラで撮影し、画像化していきます。PETに加えてCT検査を併用し、画像を重ねることで、場所が断定しやすくなります。

検査の目的

 PET検査は、悪性腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移や再発、治療効果の判定などに利用されています。健康保険が適用されるのは下記疾患となります。


保険適用となる疾患

 悪性腫瘍(早期胃癌を除く)、悪性リンパ腫、てんかん、虚血性心疾患による心不全、心サルコイドーシス、大血管炎




検査の流れ
  • 更衣室にて、検査着に着替えていただきます。このとき、時計・眼鏡・アクセサリー等の金属類を外していただきます。
  • 処置室にて、身長・体重・血糖値の測定を行い、腕の静脈に点滴を取り、点滴から検査薬(18F-FDG)を投与します。
  • 待機室にて、約1時間お待ちいただきます。患者様の被ばく低減のために、当院が用意した水を飲んでいただきます。水を飲みながら、リクライニングソファにて安静に過ごしていただきます。
  • トイレで排尿していただき、撮影を行います。
  • 撮影時間は約30分です。検査台に仰向けの状態で寝ていただき、専用のバンドで体を固定します。撮影中は動かないようにしていただきます。
    撮影終了後、20分程度時間をあけて2回目の撮影を行う場合もあります。


検査所要時間

問診を始めてから検査を終えて退室するまでに、2時間~2時間半を要します。


検査前の注意事項
  • 次の方は、検査予約をする時に必ずお申し出ください。
    ・ 妊娠中、妊娠の可能性のある女性や、授乳中の方
    ・ 閉所恐怖症のある方
    ・ 1週間以内に他の核医学検査を受けられた方
  • PET/CT検査前1週間以内にバリウム検査(胃の検診など)を行った場合、もしくは行う予定がある場合は、あらかじめ主治医にご報告ください。
  • 検査の6時間前から糖分の摂取(食事、ジュース等)を控えていただきます。糖分を含まない水やお茶は飲んでいただいて構いません。(心サルコイドーシスの診断を目的とする場合は、18時間の絶食となります)。
  • 糖尿病の方は、検査当日のインスリン投与はお控えください。(検査前に主治医にご相談ください)。
  • 検査の当日と前日は過度な運動をお控えください。
  • 撮影中に安静を保てない場合は、検査を中止することになります。病気による痛みや激しい腰痛などにより、約30分間あお向けの状態で安静を保つことが困難な場合は、事前に主治医にご相談ください。

検査後の注意事項
  • 検査終了後も、当日中はしっかりと水分を取ってください。(体内の被ばくを低減させるため)
  • 年齢が小さいほど、放射線に対する感受性が高くなります。検査終了後24時間は、可能な限り乳幼児、妊産婦との接触はお控えください。
  • 授乳されている方は、検査終了後24時間は授乳をお控えください。

検査前後のキャンセルに関する注意事項

 患者様専用に検査薬(放射性医薬品)を購入します。有効期限が定められている貴重な薬品ですので、検査前日の15時以降にキャンセルされた場合は、薬品を破棄しなければなりません。この場合は患者様に薬品代45,200円(税別)をご負担いただくことになります。また患者様のご都合により、薬品を注射した後に検査をキャンセルされた場合も、上記の薬品代をご負担いただくことになります。



アミロイドPET検査について

 アルツハイマー病に対する治療薬「レカネマブ(レケンビⓇ点滴静注)」が2023年12月20日より保険適用となりました。本治療薬を使用するためには、アミロイドPET検査もしくは脳脊髄液検査を実施して、アミロイドβプラークの存在を確認する必要があります。当院ではアミロイドPET検査を行っております。

【詳細は(こちら)をご覧ください】

シンチグラフィ検査
検査の概要

 静脈注射や経口摂取、吸入などによって微量の放射線を放出する放射性医薬品が、検査の目的となる部位(臓器)に集まる性質を利用します。体内から検出される放射線を専用のカメラで画像化し、データを解析することで診断します。



検査の目的

 臓器の形(形態)の診断に加え、臓器の働き(機能)を評価することができます。



検査のながれ

 放射性医薬品が検査部位(臓器)に集まるまでにかかる時間は、使用する放射性医薬品によってさまざまです。そのため、撮影を行うタイミングは検査によって異なり、注射直後から数時間、あるいは数日後などの場合もあります。
 1回の検査時間は約20分~60分程度です。ベッドに仰向けに寝て行う検査がほとんどです。検査目的により、数時間後に2回目の撮影をすることもあります。



放射線による被ばく

 検査の内容により使用する放射性医薬品は異なりますが、被ばく量はごく微量です。放射性医薬品の放射能は、短時間で減衰する性質を持っています。また、尿・便等により体外に排泄されるため、体内に残ることはありません。
したがって被ばくによる体への影響の心配はありませんので、安心して検査をお受け下さい。ご不明な点がありましたら、主治医または放射線技師にお声かけください。



副作用

 日本アイソトープ協会の調査報告書によると、核医学検査における副作用の発生率は、10万件あたり0.9~2.7件とごくわずかです。また、副作用の内容も発疹、嘔気、悪心、皮膚発赤、顔面紅潮、掻痒感などの軽微から中等度のものがほとんどです。



注意事項
  • 次の方は、検査予約をする時に必ずお申し出ください。
    ・ 妊娠中、妊娠の可能性のある女性や、授乳中の方
    ・ 閉所恐怖症の方
    ・ 1週間以内に他の核医学検査を受けられた方
    ・ 核医学検査後に骨密度検査を受ける予定の方
  • 「検査説明書」に当日及び検査前日等に行うことを説明しておりますので、必ずお守り下さい。
  • 検査終了後24時間は、可能な限り乳幼児、 妊産婦との接触を控えるようにしてください。


検査キャンセルに関する注意事項

 患者様専用に検査薬(放射性医薬品)を購入します。有効期限が定められている貴重な薬品ですので、検査前日の15時以降にキャンセルされた場合は、薬品を破棄しなければなりません。この場合は患者様に薬品代をご負担いただくことになります。また患者様のご都合により、薬品を注射した後に検査をキャンセルされた場合も、薬品代をご負担いただくことになります。



骨シンチグラフィ
検査の概要

 骨シンチグラフィは、骨に集まる放射性医薬品を用いて、全身の画像を撮影し、主に悪性腫瘍の骨転移やその広がりを把握するために行います。通常のX線検査よりも骨代謝の異常を早期に発見することができるため、がん治療において骨転移の有無を調べるために役立てられています。特に乳がんや肺がん、前立腺がんなどで骨転移が疑われるときや、骨転移に対する治療効果を判断するときに行われます。また、骨髄炎や関節炎などの診断でも用いられます。



方法
  • 上肢の静脈に点滴を取ります。
  • 点滴から検査薬を投与し、2~3時間後に撮影を行います。
  • 画像をきれいに撮るために、撮影直前に排尿をお願いします。
  • 検査台に仰向けに寝ていただき、約30分間の撮影を行います。撮影中の息止めはありませんが、身体を動かさないようにしていただきます。


検査所要時間

 放射性医薬品の投与を含め、3時間程度です。



検査前後の注意事項
  • 事前の食事制限等はありません。
  • 検査後は、できるだけしっかりと水分を取るようにしてください。


脳血流シンチグラフィ
検査の概要

 脳血流シンチグラフィ検査は、脳の血流状態を評価するための画像検査の一種です。この検査では、脳の血流量や血流パターンを画像で評価することで、脳血管疾患や脳梗塞、認知症性疾患などの診断を行います。
 脳血流シンチグラフィの主な目的は、脳の血流状態を評価することです。脳血管疾患や脳梗塞などの病気では、脳の血流が制限されることがあります。また、画像統計解析を行うことにより認知症性疾患の鑑別に役立ちます。脳血流シンチは、このような状態を評価し、適切な治療法を選択するための重要な検査となります。


方法
  • 検査台に仰向けに寝ていただき、眼からの光刺激を抑制するためにアイマスクを着用していただきます。
  • 5分間安静にした後に、上肢の静脈に点滴を取ります。
  • 点滴から検査薬を投与し、撮影を開始します。2分間の撮影と、30分間の撮影を行います。(※撮影中は身体を動かさないようにしていただきます)


検査所要時間

放射性医薬品の投与を含め、60分程度です。



検査前後の注意事項

事前の食事制限等はありません。



ドパミントランスポーターシンチグラフィ
検査の概要

 ドパミントランスポーターシンチグラフィ検査は、パーキンソン病やレビー小体型認知症の診断に用いられる画像検査です。パーキンソン病やレビー小体型認知症では、脳の線条体に存在するドパミントランスポーターの発現量が低下することが知られています。本検査では、ドパミントランスポーターに高い親和性を示す検査薬(123I-ioflupane)を用いて画像を撮影することで、CT検査・MRI検査・脳血流シンチグラフィ検査などでは診断が困難であったドパミン神経の変性や脱落の程度を評価することが可能となりました。このことにより、パーキンソン症候群やレビー小体型認知症の診断の早期診断や鑑別診断に役立つ検査となっています。



方法
  • ベッド上に寝ていただき、上肢の静脈に点滴を取ります。
  • 点滴から検査薬を投与し、3時間後に撮影を行います。特に禁止事項はありませんので、検査開始までの間はご自由にお過ごしください。
  • 投与してから3時間後、検査台に仰向けに寝ていただき、約30分間撮影を行います。(※撮影中は身体を動かさないようにしていただきます)


検査所要時間

放射性医薬品の投与を含め、4時間程度です。



検査前後の注意事項
  • 事前の食事制限等はありません。
  • 使用する放射性医薬品に微量のアルコール成分が含まれています。アルコールアレルギーの方やアルコール過敏症の方は、事前に主治医に申し出ください。
  • 抗うつ剤を使用されている方は、種類によっては摂取制限を行う必要があります。事前に主治医にご相談下さい。


心筋血流シンチグラフィ
検査の概要

 心筋血流シンチグラフィは、心臓の血流や動きを評価することができる画像検査です。心臓のどの部分の血流や機能が低下しているのかを画像から知ることで、狭心症、心筋梗塞の有無や重症度の評価など様々な心疾患の診断に役立ちます。
 心臓に負担をかけた状態(負荷時)と通常の状態(安静時)の2回検査を行い、それらの画像の差を見て心筋の機能を評価します。負荷時に心臓に検査薬が十分集まらず安静時に集まった場合は、心臓は負荷に耐えられない状況にあると判断されます。また、負荷時と安静時ともに検査薬の集まりが悪い場合は、心筋梗塞の可能性が疑われます。このように、負荷を行った場合の画像を判定するためには、その比較として安静の画像が必要となりますので、負荷時と安静時の2回の検査が行われます。心臓に負荷をかける方法として、自転車をこぐ「運動負荷」または薬剤を使用した「薬物負荷」があります。医師の診察により、どちらかの方法が選択されます。



方法
  • 専用の検査着に着替えていただきます。
  • 検査台に寝た状態で、心電図モニターを貼り、上肢の静脈に点滴を取ります。
  • 運動負荷の場合、専用の自転車(エルゴメータ)を漕いでいただき、目標の負荷量に達した時点で点滴から放射性医薬品を投与します。薬物負荷の場合、検査台に寝た状態で、点滴から負荷薬剤(アデノシン)を投与したのちに、放射性医薬品を投与します。
  • 心電図モニターを外し、点滴を抜去します。
  • きれいな画像を撮影するために、脂肪分を多く含む食べ物(チョコレートや牛乳など)を食べていただきます(事前に持参していただくか、当院3階の売店で購入をお願いします)。
  • 放射性医薬品を投与して約40分後に、約20分間の撮影を行います。
  • 撮影が終わって約2時間後に、再度上肢の静脈に点滴を取り、放射性医薬品を投与します。このとき、負荷は行いません。
  • きれいな画像を撮影するために、待機時間の間に高脂肪食(チョコレートや乳製品など)を食べていただきます。
  • 放射性医薬品を投与して約40分後に、約20分間の撮影を行います。


検査所要時間

検査の準備を含め、4~5時間程度です。



検査前後の注意事項

前日の21時以降は、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶等は控えて下さい。水は飲水していただいて問題ありません。また、検査3時間前より禁煙です。



心筋脂肪酸代謝シンチグラフィ
検査の概要

 心臓の脂肪酸代謝を評価するための検査です。この検査では、心臓の脂肪酸代謝に集まる放射性医薬品を使用して、心臓の脂肪酸代謝の活動を可視化します。
 健常な心筋のエネルギー源は主に脂肪酸代謝に依存していますが、虚血や低酸素状態になるとブドウ糖を利用した糖代謝へ移行します。この性質を利用して、心筋局所の脂肪酸代謝障害を評価することで、心筋梗塞や心筋虚血の診断に役立ちます。



方法
  • 上肢の静脈に点滴を取ります。
  • 点滴から放射性医薬品を投与し、20分後に約30分間の撮影を行います。検査中は検査台の上に仰向けで寝ていただきます。両手を挙上した状態で撮影を行います。


検査所要時間

放射性医薬品の投与を含め、1時間程度です。



心臓交感神経シンチグラフィ
検査の概要

 心臓の周りには神経が張り巡らされており、心臓に障害が起きると、神経機能にも影響がおよびます。この検査では、神経(交感神経)の状態を反映する検査薬を注射することで、心臓の病変や機能障害の原因を特定したり、治療が心臓の交感神経系に与える影響を評価したり、心臓の将来的な機能やリスクを予測することが可能となります。また、脳血流検査と組み合わせることで、認知症の鑑別に使用されることもあります。



方法
  • 上肢の静脈に点滴を取ります。
  • 点滴から放射性医薬品を投与し、15分後に約10~30分間の撮影を行います。検査中は検査台の上に仰向けで寝ていただきます。
  • 3時間後に、同様に約10分間の撮影を行います。


検査所要時間

放射性医薬品の投与を含め、1時間程度です。



検査前後の注意事項

抗うつ剤を使用されている方は、種類によっては摂取制限を行う必要があります。事前に主治医にご相談下さい。



その他、当院で対応可能な核医学検査
  • 脳槽シンチグラフィ
  • 脳腫瘍シンチグラフィ
  • 心プールシンチグラフィ
  • 心筋梗塞シンチグラフィ
  • 腎動態シンチグラフィ
  • 腎静態シンチグラフィ
  • 副腎髄質シンチグラフィ
  • 甲状腺シンチグラフィ
  • 副甲状腺シンチグラフィ
  • 唾液腺シンチグラフィ
  • 肺血流シンチグラフィ
  • 肺換気シンチグラフィ
  • センチネルリンパ節シンチグラフィ
  • リンパ管シンチグラフィ
  • 肝アシアロ受容体シンチグラフィ
  • 肝胆道シンチグラフィ
  • メッケル憩室シンチグラフィ
  • 消化管出血シンチグラフィ
  • 骨髄シンチグラフィ
  • 炎症・腫瘍シンチグラフィ
  • ソマトスタチン受容体シンチグラフィ

放射線治療

放射線治療センターの詳細はこちら 

目的

放射線治療は、病気の場所に適切な強さの放射線をあてる(照射する)ことで病気の根治・緩和および予防を目指す方法です。
患部を切除しない治療なので、治療中の痛みや身体への負担が少なく、放射線治療単独の場合、外来通院での治療も可能です。



方法

治療中は、平らなベッドに寝ていただきます。
治療部位によっては身体の動きを抑えるために、お面や腹巻きのような固定具を使用します。
毎回の治療では再現性を保つために身体の表面に直接しるし(マーキング)をつける場合もありますが、治療中に痛みを伴う手技はありません。



検査所要時間

治療は原則、月曜日~金曜日の毎日行います。
1日の治療は入室から退室まで約15分程度ですが、特殊な治療法では30分から1時間程度の場合もあります。治療期間は通常、2週間~1ヶ月半程度かかります。治療期間の長さと病気の程度は関係ありません。
詳しくは放射線治療担当医にご相談ください。



検査前後の注意事項

担当医の指示が特に無ければ普段と同じ生活をしていただいて構いません。
入浴も差し支えありませんが、身体のしるし(マーキング)を消さないように気をつけてください。
治療期間中は、十分な休息と睡眠をとって消化の良いバランスのとれた食生活を心がけてください。



診療科

専門外来

部門
(中央協力部門・診療支援部門)