MEセンター

センター長 杭ノ瀨 昌彦
外科部長(総合外科学 特任教授)
当センターには現在、センター長(医師1名)と臨床工学技士(13名)及び関連施設の川崎医科大学附属病院のMEセンターの兼務者7名を合わせた20名で緊密に協力しながら、医師・看護師等のメディカルスタッフとチームを組んで生命維持管理装置の操作などを担当しています。生命維持管理装置とは人工呼吸器や透析装置、補助循環装置等であり、患者さまの生命に直結する重要な装置です。MEセンターに所属する臨床工学技士は、各装置の操作方法や特徴を理解し、日々安全な医療提供に努めています。臨床工学技士は、MEセンター、透析センター、中央手術室を中心に配置されており、手術室、ICU、HCU、血管造影室や病棟などにおいても医療機器が安心して使用できるように保守点検を行い、医療機器の安全を通じて医療安全に貢献しています。

臨床業務

MEセンター

MEセンターでは、汎用性の高い医療機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器、人工呼吸器、生体情報モニター、透析装置等)を中心に中央管理を行っています。医療機器の故障や異常を早期に発見し安全性を確保するため、定期点検等の計画的な保守点検に取り組むなど、必要な時に必要な機器の提供が円滑に出来るよう、迅速で確実な医療機器の整備を心がけています。
また、RST(Respiratory Support Team:呼吸サポートチーム)の一員として、専門性を活かした技術提供に努めています。  
  

透析センター

透析センターでは、透析治療を主としLDL吸着療法、血漿交換(PE)、二重濾過血漿交換療法(DFPP)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)などの特殊血液浄化療法にも携わっています。
また、ICUやHCUでも各種血液浄化療法を行っており、緊急の場合でも24時間対応出来る体制を整えています。
安全かつ効果的な透析治療を行うために、最新医療機器が配備されており、医療機器の保守点検や透析液清浄化などにも力をいれています。急性期、慢性期ともに臨床工学の立場から患者さまを中心としたチーム医療の質的向上に努めています。

中央手術室・IVRセンター

中央手術室では、各手術が安全に実施できるように、麻酔器や内視鏡装置などの医療機器の保守点検の実施や、内視鏡下手術などで使用するカメラヘッドやスコープを滅菌前に点検し、故障や不具合の早期発見および迅速な対応に努めています。
医療技術提供として、内視鏡下手術による内視鏡装置のセッティング、人工膝関節置換術などの整形外科手術や脳腫瘍摘出術などの脳外科手術、耳鼻科手術に用いられる手術ナビゲーション装置の操作も行っています。その他にも、手術顕微鏡や各種レーザー装置、エネルギーデバイスなどの手術関連機器にも多く関わっています。また、近年導入された最新の手術支援ロボット(da Vinci Xi)の操作にも関わっており、執刀医が円滑に手術を実施できるようにチームの一員としてサポートに努めています。新病院に移転後からは、新たに立ち上げた心臓外科手術において人工心肺装置の操作も担っており、より深い専門性を発揮しチーム医療へ貢献しています。
IVRセンターでは、心臓、下肢血管カテーテル治療において医療機器を迅速・安全に使用できるようサポートしています。主な業務は、カテーテルデバイスの準備、セッティングやポリグラフを使用し動脈圧・心電図・動脈血酸素飽和度などを監視し、血管造影検査(CAG)や血管内治療(PCI)などを行うサポートをしています。心臓カテーテル検査・治療に関連する装置として、IVUS(血管内超音波システム)やFFR(冠血流予備量比)測定の操作もしています。
緊急や重症患者の増大に伴い迅速な補助循環装置(PCPS・IABP)導入操作を実施し、救命・急変の対応も積極的に行っています。
また、不整脈関連業務としてペースメーカー植込み、ペースメーカー外来業務、カテーテルアブレーション業務にも従事しています。

集中治療室

手術後、内科・外科を問わず、重症な患者さまに対して最新の機器を使用し、治療を行っています。人工呼吸器、除細動器や特殊モニタなどが安全にかつ効果的に使用できるよう保守管理を行っています。また、臨床技術提供として、非侵襲陽圧換気(NIPPV)等の導入補助や持続血液浄化装置、補助循環装置の操作などを行い、これら生命維持管理装置の専門家として臨床工学技士の視点から最適な治療条件の進言を行うことで、チーム医療へ貢献しています。

ME機器教育と実習生の受入れ

院内の職員に医療機器の取り扱い方法を説明することも、重要な仕事です。新規導入医療機器の研修、医療機器の安全使用を目的とした勉強会等への関わりを通じて、医療安全の質的向上に努めています。また、川崎医療福祉大学 臨床工学科の実習生を受け入れており、MEセンターでは医療機器の中央管理方法、透析センターでは慢性・急性・特殊血液浄化業務の実際を見学することにより、充実した実習になるよう努めています。
臨床工学技士として必要な知識、技術はもちろんのこと、医療人としての心得や資質なども積極的に伝え、全国の医療機関で「良き医療人」として活躍できる人材教育に取り組んでいます。