脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit:SCU)

室長 井上 剛
脳卒中科副部長(准教授)

業務概要

この度、平成28年6月1日付で当院10階に15床のSCU(Stroke Care Unit)を開設致しました。
SCUとは、急性期の脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)の患者さんを受け入れる専用の病床で、脳卒中の専門知識を持つ経験豊富な医師、看護師、リハビリテーションスタッフらの専門チームにより、脳卒中を発症早期から24時間体制で集中的に治療する病床のことです。
さらに、地域の先生方や救急隊からのスムーズな救急患者受け入れを実現すべく、脳卒中ホットラインも設置しております。
地域における救急医療への一層の貢献を目指してまいります。

施設基準

SCU設置のための主な施設基準は下記のとおりです。
当院は、これらの基準を満たした充実の診療体制をとっています。

  • 神経内科または脳神経外科の経験が5年以上ある専任の常勤医師が常時1名
  • 看護師が常時3対1(患者3人に対し看護師1人)以上
  • 専用の治療室がある
  • 必要な装置および器具を常時備えている
  • リハビリテーションの経験がある専任の理学療法士または作業療法士が1名以上
  • CT、MRI、脳血管造影などの撮影・診断が常時可能
  • 入院患者の8割以上が脳卒中患者である

特色

①24時間受入れ体制
脳卒中治療においては、t-PA静注療法等の内科的治療、血栓回収術等の血管内治療、血腫除去術等の外科的治療など、一刻を争う迅速な対応が必要となります。
当院では、脳卒中科、脳神経外科、神経内科医師が24時間常駐し、脳卒中ホットライン体制により、病状に応じて救急隊や医療機関からの患者さん受け入れに臨機応変に対応致します。また、遠隔画像転送システムを導入し、当院にて撮影した頭部MRI/CT画像を脳卒中科、脳神経外科医師が携帯するiPadに転送し、いち早くより専門的な画像診断と治療方針決定ができる体制をとっております。
②チーム医療
当院では、現在、専任常勤の脳卒中科医師2名、脳神経外科医師5名、リハビリテーション科医師3名、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士で構成された脳卒中チームで治療に臨んでおります。毎朝のカンファレンスにて治療方針の確認と決定、情報共有を随時行い、各職種が迅速に介入することにより、治療内容の向上に繋がっております。
またSCUでは、患者さん3名に対し、看護師1名以上の配置が義務付けられており、当院も常時SCU専任看護師が常駐しております。
③超早期リハビリテーション
入院当日または翌日という超早期からリハビリテーションを開始し、早期離床を進めています。嚥下障害のある症例では、リハビリテーション科医師、STによる評価を行い、誤嚥のリスクを最小限にしつつ、早期に経口摂取を開始できるメリットがあります。