形成外科

形成外科とは、先天性または後天性な身体外表の形状、色の変化、すなわち醜状を対象とし、これを主に外科的手技により、機能はもとより形態解剖学的に正常にすることにより個人を社会に適応させることを目的にしています。
外来はすべて予約制で月曜日、木曜日の午前中に常勤医による通常外来を行います。火曜日の午前、フットケア専門外来を完全予約制で行っています。
水曜日午前の森口 隆彦 特任部長(名誉教授)による唇裂・口蓋裂専門外来を 完全予約制で行っています。
木曜日の午前は、乳腺外科との協力で、乳がん術後の再建術を目的とした オンコプラスティックサージャリー専門外来を完全予約制で行っています。

手術室での手術は、局所麻酔の外来手術(日帰り)が水曜日に、 全身麻酔、入院手術は金曜日に行っています。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1新鮮熱傷
    やけどや、やけどによる傷跡の治療。やけどは深さによりⅠ度(表皮より浅い)、Ⅱ度(表皮)、Ⅲ度(皮下組織)に分類され、それぞれ症状・治療が異なります。Ⅲ度の治療では、手術等の専門的な治療が必要です。
  • 2顔面外傷および顔面骨骨折
    交通事故やスポーツの転倒・接触などによる、顔面の外傷・顔面の骨折。
  • 3口唇裂、口蓋裂
    先天性異常の一つであり、上唇の一部が裂けている状態が口唇裂、口の中の上顎が形成される成長段階で裂け目が残った状態を口蓋裂と言います。段階的に手術を行い、治療を行います。手術の他、哺乳障害、言語障害、咀嚼・嚥下障害など、総合的な治療が必要になります。
  • 4手足の先天異常および手足の外傷
    産まれつき、合指症(隣り合った指がくっついている)、多指症(指数が多い)といった症状がある場合や、外傷により指が切断された状態などの治療です。皮膚表面形成術などの手術にて治療を行います。
  • 5その他の先天異常
    巨口症、耳介奇形、臍ヘルニアなど
  • 6皮膚良性腫瘍、母斑、血管腫
    皮膚良性腫瘍、母斑といったいわゆる"いぼ"や"ほくろ"の治療は、小さなものであればハサミで切除することもありますが、レーザーなどを使って削り取る様な手術を行うこともあります。血管腫とは、血管内皮細胞が異常増殖する小児の良性腫瘍で、治療はレーザー治療が主で、他にステロイドの内服や注射、ドライアイス圧抵などがあります。
  • 7悪性腫瘍並びにそれらの再建
    がんの治療は基本的には切除手術を行い、再建が必要な場合は他の部位からの移植による再建手術を行います。
  • 8瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド
    瘢痕(傷跡)、瘢痕拘縮(傷のひきつれ)は圧迫療法や瘢痕切除術、瘢痕拘縮形成術といった方法で治療を行います。傷跡が赤く盛り上がってミミズ腫れのようになるケロイドはステロイド剤の注射や圧迫療法、抗アレルギー薬の内服、レーザー治療などで治療を行います。
  • 9褥瘡、難治性潰瘍
    褥瘡(床ずれ)の治療は、程度や状況によって、保存的治療、物理療法、外科的治療のいづれかで治療を行います。難治性潰瘍(皮膚が欠損している状態が治らないこと)の治療は、まずは潰瘍の原因を検索して処置を行いますが、改善しない場合は外科的治療を行います。
  • 10美容外科 
    重瞼、隆鼻、ピアス、豊胸、刺青除去など

形成外科・美容外科では頭の先からつま先まで、身体の広い範囲の再建形成美容外科を分担しています。

特徴・特色

形成外科とは身体表層の外科です。先天性あるいは後天性の外表に見られるあらゆる変形、異常、色の変化、すなわち醜状を対象とし、これを外科的手段により、正常形に修復、再建し、患者さんが機能面、形態面さらに精神面を含め満足な社会生活を送ることができるよう手助けすることを目的とした、新しい外科学の一分野です。これらの疾患は、50年程前にはそれぞれの関連した科で取り扱われていましたが、医療体系が細分化し専門化された結果、皮膚のみにとらわれず、骨をはじめとした種々の組織や臓器の移植を主とした機能再建外科として形成外科が独立しました。

専門外来

フットケア外来
毎週火曜日の午前、足の爪や鶏眼、魚の目などのトラブルを解決する診療です。
完全予約制

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口唇顎口蓋裂外来
森口隆彦特認教授による口唇顎口蓋裂児の診察、手術を行ないます。
完全予約制

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乳房オンコプラスティックサージャリー外来
乳腺外科と協力して、乳がん術後の乳房再建希望の患者さんの診療を行います。
完全予約制

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実績

平成28年4月~平成29年3月

外傷 256件
先天異常  10件
腫瘍 55件
瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド 9件
難治性潰瘍 56件
炎症、変性疾患 16件