栄養部は、中央協力部門に属し、安心で安全な食事提供と患者さんに満足していただける病院給食を目指して、更なるサービスの向上に努めています。
厨房は4階にあり、管理栄養士、調理師、調理員が直営方式で病院給食を運営しています。
食事療法が必要な患者さんには、管理栄養士が病態に応じたお食事についてのアドバイスを行います。お食事を通して患者さんのより良い栄養管理に貢献していきます。
食事管理
食事の種類
病態別、栄養状態に合わせたお食事を提供するため、一般治療食と特別治療食(成分別特別治療食)の約200種類の食種から食事のオーダーができるようになっています。
個別対応
患者さんの個々の栄養ケアを重視し、きざみ、ミキサー、一口大、串さしなどの調理形態の対応を行っています。また、食欲不振のみられる患者さんには、出来る範囲で希望をお聞きし、食べ易い食事内容にしています。
配膳時間
朝食 |
昼食 |
夕食 |
8:00 |
12:00 |
18:00 |
季節の行事食
患者さんにお食事を通して季節感を味わっていただけるよう、季節の行事食を提供いたします。旬の食材を使い、メッセージカードとともに患者さんがお食事を楽しんでいただけるよう、管理栄養士と調理師が行事食を考案しています。
<桜膳>
桜寿司、すまし汁、かつおと筍の含め煮、桜餅
<入梅>
若鶏冷製トマトソースかけ、スープ煮、
野菜のキッシュそら豆添え、あじさいゼリー
<七夕>
七夕そうめん、あじの塩焼き、冬瓜のひすい煮、
天の川デザート
<敬老の日>
赤飯、焼き物盛り合わせ(鯛塩焼き、寿高野、松茸芋、
木の葉人参、枝豆)、すまし汁、菊の花入りおろし和え、
栗羊かん
選択メニュー
常食をお召し上がりの患者さんに、水・木・金曜日の夕食に2種類の食事からお好みのメニューを選択していただけるよう、選択メニューを導入しています。
<Aメニュー>
鮭バターしょうゆ焼き、和風サラダ、五目汁、果物
<Bメニュー>
ミートソーススパゲティ、コンソメスープ、和風サラダ、
さつま芋の甘煮、果物
<Aメニュー>
すずきの薬味焼き、野菜の炒め物、キャベツのごま酢和え、小豆入抹茶かん
<Bメニュー>
カレーライス、エビフライ、フレッシュサラダ、果物
栄養指導
個人栄養指導
入院、外来の患者さんを対象に、治療の効果を高めるために、医師の指示に基づいて栄養指導を行っています。食事療法に対する理解と自己管理の必要性を認識してもらい、継続性のある食事療法が実施できるようアドバイスいたします。
日・時間 |
場所 |
備考 |
月~金曜日 午前・午後 (9:00~15:30)
土曜日 午前 (9:00~12:00) |
3階栄養指導室 |
患者さんと患者さんのご家族の方も一緒に相談を受けることが出来ます。相談には、医師の指導依頼が必要で、予約制(30分)になっています。相談を希望される方は、主治医までお申し出ください。 |
集団栄養食事指導
教室 |
日時 |
場所 |
備考 |
糖尿病教室(食事付)
(医師・看護師・保健師・薬剤師・検査技師・管理栄養士・理学療法士)
|
不定期 |
1階かわさき コミュニティホール |
糖尿病の方を対象とした食事付の教室です。 |
脂肪肝教室
(医師・管理栄養士など)
|
不定期 |
3階セミナー室 |
脂肪肝、メタボリックの方を対象とした食事付の教室です。 |
※開催時期についてはお問い合せください。
各種教室のご案内
教室名をお選びください。詳しい内容が表示されます。
教室 |
日時 |
場所 |
備考 |
糖尿病教室
(医師・看護師・保健師・薬剤師・検査技師・管理栄養士・理学療法士)
|
毎日(月~金) 14:00~15:00 |
3階 セミナー室 |
月~金曜日の2週間1サイクルとし、医師・看護師・保健師・薬剤師・検査技師・理学療法士・管理栄養士による教室です。どの曜日から参加されても2週間で糖尿病のすべてが理解できます。 |
チーム医療
当院では患者さんによりよい専門的な質の高い医療を提供するために「チーム医療」を実践しています。管理栄養士もチーム医療の一員としてより専門的知識の習得に努めています。
<管理栄養士が所属しているチーム医療>
・
NST(栄養サポートチーム) ・DMT(糖尿病チーム) ・褥瘡チーム
・摂食嚥下チーム ・
緩和ケアチーム ・呼吸ケアサポートチーム
・ICU・周術期管理チーム ・脳卒中チーム ・心不全チーム
栄養部資格・認定について
管理栄養士(17名) |
【NST専門療法士】1名
【病態栄養認定管理栄養士】7名
【がん病態栄養専門管理栄養士】1名
【腎臓病病態栄養専門管理栄養士】1名
【栄養サポートチームコーディネーター】1名
【糖尿病療養指導士】9名
|
調理師(11名) |
【給食用特殊料理専門調理師】5名
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栄養部教育プログラム
管理栄養士・調理師それぞれの分野があり、臨床の現場で能力を十分に発揮し、貢献できる管理栄養士・調理師の人材育成を行うことを目的としています。また、専門職のみならず、社会人としてのマナーや基本行動などの社会人スキルの習得に繋がるプログラムを目指しています。
管理栄養士教育
1年目前半 給食管理業務の全体の流れを把握する
特別治療食が理解でき、嚥下調整食の調理、盛り付けを習得する
1年目後半 基本的な栄養指導・栄養管理の実践
調理指示書の作成、厨房内の確認業務を担う
2年目 一通りの給食管理業務(食数管理 食品管理 献立管理)の習得
多疾患の栄養指導・栄養管理の実践
3年目以降 チーム医療に参加し、担当病棟患者の栄養管理を担う
栄養情報提供書や連携パスなど他施設に情報提供ができる
各種認定資格の取得と学会活動への参加
調理師教育
1年目前半 給食管理業務の全体の流れを把握する
冷菜調理と炊飯がひとりでできるようになる
1年目後半 調理の遅出・早出業務の習得
温菜調理の習得と献立を理解し特別治療食の調理ができる
2年目 一通りの給食管理業務(食数管理 食品管理 献立管理)の習得
行事食担当、勉強会担当の開始
3年目以降 附属病院の人事異動で他施設の調理業務を理解する
給食用特殊料理専門の資格を取得する
勉強会
・調理勉強会
上級調理師が新人調理師、管理栄養士を対象に調理の基本的動作から、大量調理機器を使用した調理方法に
ついて、毎月テーマを決めて指導している。
・病態勉強会
上級管理栄養士が毎月疾患ごとに栄養管理・栄養指導のポイントを症例を交えながら指導している。
学会活動
日本病態栄養学会、日本代謝栄養学会、糖尿病学会などを中心に学会参加・発表を行っています。学会で栄養管理や食事療法についての最新の情報や他施設の栄養管理を学び、自部署の業務に活かしています。