小児科

わが国では現在、国民の皆様に質の高い医療を提供することを目的として、医師の診療専門領域すなわち専門医制度の見直し作業が行われています。そして、「総合診療専門医」という新たな専門医制度が作られました。そのような状況にあって、子どもの診療に関しては「もともと小児科医は子どもの総合診療医」というのが、日本小児科学会の基本的な考え方です。診断や治療の進歩、高度先進医療の導入などにより、専門性を磨くことの重要性が増大した昨今ですが、小児科医は常に子どもの成長発達や健康のあらゆる問題に幅広く対処できる力を備えていることが大切です。中でも、乳幼児期から思春期にいたる成長や発達の評価、子どものもっともありふれた疾患である感染症の診療と予防手段であるワクチン、学校保健などに関しては、特に広く正しい知識と豊富な経験で診療を担当しています。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1感染症
    かぜ症候群、呼吸器感染症、消化器感染症、髄膜炎、敗血症、菌血症、脳炎、尿路感染症、皮膚感染症、インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、帯状疱疹、おたふくかぜ、単純ヘルペスウイルス感染症、突発性発疹、伝染性紅斑、手足口病、ヘルパンギーナ、アデノウイルス感染症、溶連菌感染症、RSウイルス感染症、マイコプラズマ感染症、クラミジア感染症、百日咳、学校結核検診異常
  • 2呼吸器疾患
    気管支炎、肺炎、クループ症候群
  • 3消化器疾患
    急性胃腸炎、便秘、腸重積
  • 4アレルギー疾患
    気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、じんましん
  • 5腎泌尿器疾患
    急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、学校尿検査異常
  • 6循環器疾患
    川崎病
  • 7膠原病リウマチ性疾患
    若年性特発性関節炎、リウマチ熱、全身性エリテマトーデス、IgA血管炎
  • 8神経筋疾患
    熱性けいれん、てんかん
  • 9血液疾患
    鉄欠乏性貧血、血小板減少
  • 10免疫疾患
    免疫不全症、易感染性
  • 11内分泌代謝疾患
    低身長、肥満、アセトン血性嘔吐症、思春期早発症
  • 12精神行動心身医学
    起立性調節障害、夜尿症
  • 13予防接種
    定期接種、任意接種、海外渡航時のワクチン
  • 14乳児健診

特徴・特色

1.子との診療における留意点
子どもは、病気にかかってさえいなければ、とても健康で元気な存在です。本人やご家族が困っている、心配されてる症状や所見に十分に耳を傾け、迅速で正確な診断に心がけるとともに、治療が必要な場合には適切に対処いたします。

2.予防接種についての高い専門性
わが国の子どもの予防接種制度には、近年様々な変化が見られています。まずは、予防接種法に基づいて実施される定期接種ワクチンの種類が大いに増えました。乳幼児の細菌性髄膜炎など重症感染症を予防するインフルエンザ菌b型(Hib,“ヒブ”)ワクチンや小児用肺炎球菌ワクチン、そして水痘(みずぼうそう)、B型肝炎、ロタウイルスワクチンも定期接種となり、公費で受けることができます。また、髄膜炎菌など新しいワクチンが導入され、接種スケジュールや同時接種の問題、基礎疾患やアレルギーのある子どもへの接種などについての質問も多いと思います。さらに、グローバル化時代になり海外渡航する機会は増大しました。海外渡航に際してのワクチンの相談は毎年増加の一途です。当科では、これら予防接種に関しては、特に豊富な知識と経験を持つスタッフが対応させていただきます。県からの委託事業である岡山県予防接種センターも当科に設置されています。

3.学校保健など
学校健診で医療機関受診を指示された結核検診や尿検査(腎臓検診)についても対応可能です。

専門外来

予防接種
各種ワクチンの接種は一般外来の中で随時実施(予約制)。接種スケジュールやワクチンの効果、ワクチン成分へのアレルギー、副反応などについて質問がある場合や、海外渡航時や海外で接種したワクチンの継続接種に関する問合せは、当科に設置されている岡山県予防接種センターの電話相談(毎週火曜と金曜の13:00~16:00、専用電話番号:086-225-2355)をご利用ください。専門の医師が、電話で直接ご相談に応じます。

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トラベルクリニック
海外渡航時のワクチン、マラリア予防薬処方、輸入感染症の相談、インバウンドのワクチン対応(予約制)。
小児内分泌
低身長、肥満・やせ、糖尿病、思春期早発症など
毎週土曜日午前(予約制)

診療科

部門

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