内科

がん薬物療法等
腫瘍内科医9名が、肺がんを中心としたあらゆる進行悪性腫瘍(消化器がん、卵巣がん、頭頸部がん、腎がん、原発不明がん、胚細胞腫瘍、多発性骨髄腫、リンパ腫、肉腫など)の診療を担当しています。がん薬物療法および緩和医療に精通した医師が、協調性をもってチーム医療を推進しています。とくに呼吸器・悪性腫瘍に対して、総合内科医として全人的医療をするとともに、がん薬物療法の専門医として診断と治療を行うことを使命としています。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1肺がん
    肺がんのドライバーオンコジーンとしてEGFR遺伝子変異とALK融合遺伝子が同定され、それらの変異を有する進行肺がんに対するチロシンキナーゼリン酸化阻害薬により、これまでの抗がん剤では得られなかった生存期間の延長が認められています。前者ではイレッサ、タルセバ、およびジオトリフ、後者ではザーコリ、およびアレセンサが使用され、分子標的療法としてめざましい効果をあげています。
    肺がん免疫療法は、基礎研究では素晴らしものも臨床研究では再現性が得られたものはありませんでしたが、2012年に免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、商品名オプジーボ)である抗PD-1抗体の論文が発表されてから一変しました。2015年、2016年にはそれぞれ化学療法既治療例、化学療法未治療例において、抗PD-1抗体がこれまでの化学療法より延命効果があり、しかも長期生存例が一定の割合で存在することがわかってきました。それまでの進行非小細胞肺がんに対するガイドラインがほとんどすべて刷新されました。2015年12月に化学療法既治療の患者さんにオプジーボが保険で使用できるようになり、実地医療として免疫療法を行っています。
    進行肺がんの分子標的療法も免疫療法も今やなくてはならない柱です。しかしながら、長期生存を得るためには、通常の抗がん薬による化学療法は未だ大変重要な位置づけとなっています。吐き気の強い抗がん剤も、3種類の吐き気止めを使用することにより今ではほとんど問題なく使用でき、シスプラチンのような本来は8時間以上かかった点滴時間の長いものも4時間前後で終えることができ、外来通院で治療ができるようになっています。
  • 2がん集学的治療
    肺がんだけではなく、腫瘍内科医として様々な悪性腫瘍に対応しています。初回治療に限りますと、消化器がん(胃、大腸、膵、胆嚢)、頭頸部がん、卵巣がん、血液腫瘍(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)、骨軟部腫瘍、および胚細胞腫瘍を治療しています。患者さんの内科的、外科的、放射線科的、精神的な問題を解決すべく、垣根が低い当院の診療体制を駆使して対応しています。

特徴・特色

分子標的療法
遺伝子検査に基づきこれら数ある分子標的薬剤の中で最適な選択を行い、逐次的に化学療法を使用することによりQOLを保ったまま長期生存が得られています。また、保険適応のない薬剤も遺伝子解析結果に基づく個別化医療として、国立がん研究所や岡山大学との共同研究、あるいは治験などを積極的に行っています。
免疫療法
抗PD-1抗体をより効果的に、より安全に投与することに勢力を注いでいます。とくにこの薬剤は、多くの場合ステロイドが必要となるような自己免疫疾患の発症という重篤な副作用があります。この点においても、私たち総合内科医ならではの素早い対応ができています。
化学療法
当院の特徴として、総合がんセンターの病棟と通院治療センターが連動して動いており、入院治療されていた患者さんが外来で治療を受ける際にも、患者さんには同じ医師、看護師、薬剤師がチームでかかわっています。副作用についても自分のことをとてもよくわかってくれ、すぐに対処してくれているという患者さんの思いを聞いています。
集学的治療
2016年7月から放射線治療医が常勤スタッフとなり、もともと私たちが得意としてきたあらゆる悪性腫瘍に対する、化学療法・放射線療法・外科的切除を組み合わせた集学的治療を行っています。

専門外来

緩和ケア外来
近隣の先生方との緩和ケアネットワークを生かしつつ、終末期患者に対する看取りの場の提供だけに留まらず、地域の在宅ホスピス事業や地域の外来緩和ケアを行っている患者さんの緊急時入院対応や専門的緩和医療提供を行います。

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実績

令和2年4月~令和3年3月

がん薬物療法 点滴の抗がん薬施行患者数 425名(4,385件)

診療科

部門

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