内科

循環器、腎臓
循環器(心臓)疾患と腎臓疾患を総合内科学3が担当しています。

1.循環器(心臓)内科グループ


循環器疾患全般、特に難治性不整脈・心房細動・虚血性心疾患・心不全・弁膜症に対して経験豊富な心臓病専門医が診療を行っています。
専門のカテーテル検査室そして心臓血管外科および麻酔・集中治療科の十分なバックアップは当然ながら、ハイブリッド手術室、心臓CT、心臓MRI、PET-CT、心筋シンチグラムなど、高レベルの循環器疾患診療に必須な体制が整備されています。

2.腎臓内科グループ


腎臓疾患に対し、高い専門性を保ちながら、各疾患の初期治療とCommon disease の診療を腎臓病の専門医が行っています。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1不整脈
    洞不全や房室ブロックといった徐脈性(脈が遅い)不整脈と、心房細動・上室頻拍・心室頻拍といった頻脈性(脈が速い)不整脈が主にあります。特に近年は、高齢者を中心に心房細動という不整脈が非常に増えており、息切れ・呼吸困難などの心不全を起こし、また心臓に血栓ができて大きな脳梗塞を起こすため、専門的な治療が必要です。 心房細動を含めて頻脈性の不整脈は最近ではアブレーションという治療が非常に有効になっています。

    最近では心房細動などの発見にスマートウォッチ、アップルウォッチがとても重要となってきました。ただし波形が記録できても、その解析が正しいとは限らず(誤りも多い)、さらにどのように対処すべきかは専門医の判断が必要です。ご自身で記録した心電図に不安があれば当院で判定しますのでご来院ください(月曜・金曜の午前9~11時)。 外来では、スマートウォッチの心電計や心拍数のデータを印刷したものか、連携しているスマートフォンの画面を確認させていただきます。

  • 2狭心症、心筋梗塞(虚血性心疾患)
    冠動脈(心臓を養う血管)に閉塞や狭窄を来たす疾患です。直ちに命に関わることもあるため、極めて迅速な対応、カテーテル治療が必要です。重症の場合には当院の心臓血管外科にて速やかに手術も可能であり、とても安全性の高い態勢が整っています。安定した狭心症では、冠動脈CTや心筋シンチグラムなど体により負担のない形で評価します。

  • 3心不全
    虚血性心疾患や弁膜症、心筋症、高血圧などがもとで心臓のポンプとしての働きが低下し、息切れやむくみがでる疾患です。最近では、高齢者の拡張不全(心臓が硬くなり、広がる力が低下する)による心不全が増えています。当院では、心不全チームとして医師、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師など多くの職員が患者様と協力して心不全のコントロールを行えるよう積極的に取り組んでいます。

  • 4閉塞性動脈硬化症
    主に下肢血管の動脈硬化により、間欠性跛行(しばらく歩くと足に痛みやしびれを生じ、少し休むとまた歩けるようになる)などの症状が生じる疾患です。冠動脈と同様に、カテーテルで治療することができます。
  • 5慢性腎炎・ネフローゼ症候群
    症状は無症状から下肢のむくみを主体としたものまで様々ですが、検尿にて蛋白尿・血尿が認められることが多く、腎生検による正確な診断を行い、ステロイド療法・免疫抑制療法、降圧療法、食事療法などを行います。
  • 6慢性腎不全(非透析期)
    慢性腎不全による電解質異常、水分貯留、慢性貧血、骨ミネラル代謝異常に対して、食事療法や薬物療法を行うことにより、透析導入までの期間を延長し、心血管系の合併症の予防に努めます。
  • 7慢性腎不全(透析期)
    腎代替療法(腎移植・血液透析・腹膜透析)について説明し、それぞれの患者様に適した治療法を提案すると共に、腎不全の合併症予防にも努めます。現在力を入れて取り組んでいることに血液透析に必要な内シャントの管理、下肢抹梢血管疾患の予防と治療があり、適切な時期に血管拡張術や血管再建術を行うことを血管外科の先生方とも連携して行っております。

特徴・特色

循環器系疾患では、不整脈、虚血性心疾患、心不全、弁膜症、心筋症、閉塞性動脈硬化症、高血圧などに対する診療を行っています。外来で可能な検査としては、心エコー、ホルター心電図、負荷心電図、PWV(血圧脈波装置:動脈硬化の程度を調べる)、心筋シンチグラム、心臓MRI、冠動脈CT、PET-CT、心肺運動負荷試験(CPX)などがあります。また、昼夜を問わず急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)に対する緊急カテーテル治療を行うなど、24時間体制で循環器救急疾患の対応に当たっています。

実績

令和5年4月~令和6年3月

循環器疾患 a.専門外来患者数 400~500名/月
b.生理機能検査:心エコー 入院 1,363件、外来 1,811件
透析 年間透析回数
7,427回 (令和3年度:7,843回、令和2年度:7,928回、令和元年度:7,737回)
年間透析導入患者数
24名 (令和3年度:30名、令和2年度:51名、令和元年度:33名)

診療科

部門

専門外来