内科

循環器、腎臓
循環器、腎臓などの疾患に対し、高い専門性を保ちながら、各疾患の初期治療とCommon disease の診療を行っています。

診療部長・責任者

担当医一覧

主な対象疾患

  • 1虚血性心疾患
    心筋梗塞や狭心症など、冠動脈(心臓を養う血管)に閉塞や狭窄を来たす疾患です。直ちに命に関わることもあるため、極めて迅速な対応、カテーテル治療が必要です。安定した狭心症では、冠動脈CTなど体により負担のない形で評価します。
  • 2心不全
    虚血性心疾患や弁膜症、心筋症、高血圧などがもとで心臓のポンプとしての働きが低下し、息切れやむくみがでる疾患です。最近では、高齢者の拡張不全(心臓が硬くなり、広がる力が低下する)による心不全が増えています。
  • 3不整脈
    洞不全や房室ブロックといった徐脈性不整脈と、上室頻拍、心室頻拍といった頻脈性不整脈があります。また、高齢者を中心に心房細動という不整脈が非常に増えており、これは放置すると心臓に血栓ができて大きな脳梗塞を起こすことがあるので、血栓を予防する薬が必要となります。
  • 4閉塞性動脈硬化症
    主に下肢血管の動脈硬化により、間欠性跛行(しばらく歩くと足に痛みやしびれを生じ、少し休むとまた歩けるようになる)などの症状が生じる疾患です。冠動脈と同様に、カテーテルで治療することができます。
  • 5慢性腎炎・ネフローゼ症候群
    症状は無症状から下肢のむくみを主体としたものまで様々ですが、検尿にて蛋白尿・血尿が認められることが多く、腎生検による正確な診断を行い、ステロイド療法・免疫抑制療法、降圧療法、食事療法などを行います。
  • 6慢性腎不全(非透析期)
    慢性腎不全による電解質異常、水分貯留、慢性貧血、骨ミネラル代謝異常に対して、食事療法や薬物療法を行うことにより、透析導入までの期間を延長し、心血管系の合併症の予防に努めます。
  • 7慢性腎不全(透析期)
    腎代替療法(腎移植・血液透析・腹膜透析)について説明し、それぞれの患者様に適した治療法を提案すると共に、腎不全の合併症予防にも努めます。現在力を入れて取り組んでいることに血液透析に必要な内シャントの管理、下肢抹梢血管疾患の予防と治療があり、適切な時期に血管拡張術や血管再建術を行うことを血管外科の先生方とも連携して行っております。

特徴・特色

循環器系疾患では、虚血性心疾患、心不全、弁膜症、心筋症、不整脈、閉塞性動脈硬化症、高血圧などに対する診療を行っています。外来で可能な検査としては、心エコー、ホルター心電図、負荷心電図、PWV(血圧脈波装置:動脈硬化の程度を調べる)、心筋シンチグラム、心臓MRI、冠動脈CTなどがあります。また、昼夜を問わず急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)に対する緊急カテーテル治療を行うなど、24時間体制で循環器救急疾患の対応に当たっています。

実績

令和5年4月~令和6年3月

循環器疾患 a.専門外来患者数 400~500名/月
b.生理機能検査:心エコー 入院 1,363件、外来 1,811件
透析 年間透析回数
7,427回 (令和3年度:7,843回、令和2年度:7,928回、令和元年度:7,737回)
年間透析導入患者数
24名 (令和3年度:30名、令和2年度:51名、令和元年度:33名)

診療科

部門

専門外来